...人性が善惡の混淆であると云ふ事實は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その善惡混淆の度に於いて等量であると假定しても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...理論と実践とを混淆したりするのは...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...そこに架空と現実の混淆(こんこう)があり...
江戸川乱歩 「影男」
...それのみでなく産所のうちにはまた祝言遊藝を業とするものが現はれ漂泊の傀儡子と混淆した...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...エトラスケール語はまったくこれらの各語と混淆してしまい...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...成熟した女の貌との混淆(こんこう)による奇妙(きみょう)な魅力(みりょく)でした...
田中英光 「オリンポスの果実」
...共同・混淆・妥協さえが現に見られる...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...人生の主要な真実に混淆(こんこう)している虚偽と痴愚とのきわめて多くの量を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その中には眞僞混淆したものがある...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...その時の情緒と感覚との混淆(こんこう)ほど快いものはないとしている...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...狂熱的な国士気質との混淆(こんこう)した精神――東洋からも次第にその影を消して行こうとするこういう型の...
中島敦 「斗南先生」
...混淆し乱合した泥状の物質が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...もちろん伝来の仏教や道教が多少混淆しているが...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...――神仏混淆(こんこう)時代で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...景樹の歌がひどく玉石混淆(ぎょくせきこんこう)であるところは俳人でいうと蓼太(りょうた)に比するが適当と被思(おもわれ)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...神仏混淆(こんこう)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...悪く言えば混淆(こんこう)的である...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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