...善惡混淆の人生觀から正當に導き得べき結論でないとすれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...燃え切った太陽が『渾沌と混淆する』ことによって...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それのみでなく産所のうちにはまた祝言遊藝を業とするものが現はれ漂泊の傀儡子と混淆した...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...エトラスケール語はまったくこれらの各語と混淆してしまい...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...封建性に由来する官僚的・軍閥的・勢力との混淆・妥協によって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...すなわち教会と国家という別個な二者の本質の混淆(こんこう)は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...妙に雅俗混淆(がぞくこんこう)な夢を見たものだと思った...
夏目漱石 「草枕」
...攪(か)き淆(ま)ぜる手が少し重くなる...
夏目漱石 「草枕」
...謎の女はそろりそろりと攪き淆ぜる...
夏目漱石 「虞美人草」
...オーライ謹んで命を領すと混淆式(こんこうしき)の答に博学の程度を見せてすぐさまこれを監督官に申出る...
夏目漱石 「自転車日記」
...露国皇室とヘッセン王家の遺伝の混淆を詳説したうえ...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...つまり玉石の混淆(こんこう)した一書であると白状するのが自分の良心に恥じぬ所であろう...
牧野富太郎 「植物記」
...そして原文と諸家の文とが混淆した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かねて米と混淆して洗って炊(かし)ぐばかりにしてあるのを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...血の混淆(こんこう)ないしは口碑の忘却というような意味でならば...
柳田国男 「山の人生」
...人知れず土着しかつ混淆(こんこう)したもの...
柳田国男 「山の人生」
...見渡したところ色彩は独仏混淆だ...
横光利一 「欧洲紀行」
...悪く言えば混淆(こんこう)的である...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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