...人性に於ける善惡の混淆を云々するは無意味である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...人性が善惡の混淆であると云ふ事實は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...混淆時代は三社権現が地主であったから馬道(うまみち)へ出る東門(随身門(ずいじんもん))には矢大臣が祭ってあった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...――常識は玉石混淆の知識であるが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...どうもそれ以外の要素と混淆され稀釈されて了うようである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...自然科学的認識は論理と混淆し...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...すなわち教会と国家という別個な二者の本質の混淆(こんこう)は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...真実の苦情と虚偽の感情とのその混淆(こんこう)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その時の情緒と感覚との混淆(こんこう)ほど快いものはないとしている...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...神仏混淆がやかましくなって以来の分離なのだから...
中里介山 「武州喜多院」
...景樹の歌がひどく玉石混淆(ぎょくせきこんこう)である処は...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...家集にては『芭蕉(ばしょう)句集』(何本(なにほん)にても善けれど玉石混淆(ぎょくせきこんこう)しをる故注意すべし)...
正岡子規 「俳諧大要」
...多くは玉石混淆(こんこう)せり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...「誤謬と強力との混淆物」と彼には思はれた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...そして原文と諸家の文とが混淆した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...必ず選択が玉石混淆に陥るのです...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...山岳美論虹山岳美論海洋は、廣さと、自由さと、伸々しさと、同時に動と靜との感じ、靜寂と叫喚、動亂と平穩との美を與へ、森林は集合生活、團體生活、複雜多樣、混淆秩序、一種複合の美を見せ山岳は立體的、彫刻的、線の美、面の美を盛り上げて動ぜざる姿を示す...
吉江喬松 「山岳美觀」
便利!手書き漢字入力検索