...その善惡混淆の度に於いて等量であると假定しても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...善惡混淆の人生觀から正當に導き得べき結論でないとすれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...燃え切った太陽が『渾沌と混淆する』ことによって...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...混淆時代は三社権現が地主であったから馬道(うまみち)へ出る東門(随身門(ずいじんもん))には矢大臣が祭ってあった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...またはその混淆(こんこう)したものを用いていたのでありますが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...エトラスケール語はまったくこれらの各語と混淆してしまい...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...かくて「日本の住民が混淆なくてある間...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...電車や自動車の響と混淆(こんこう)して...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...名も無い雑草どもの茶色との混淆が...
中谷宇吉郎 「泥炭地双話」
...攪(か)き淆(ま)ぜる手が少し重くなる...
夏目漱石 「草枕」
...攪(か)き淆(ま)ぜるのは親切の箸と名づける...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼女の父親が一種の愛惜と無關心との不思議な混淆から自然とさういふ状態におかせてあつたのである...
堀辰雄 「おもかげ」
...然るに此了普と僧真栄との事蹟が混淆して辨じ難くなつてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして原文と諸家の文とが混淆した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...必ず選択が玉石混淆に陥るのです...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...神仏混淆の権現造の建築に...
横光利一 「旅愁」
...山岳美論虹山岳美論海洋は、廣さと、自由さと、伸々しさと、同時に動と靜との感じ、靜寂と叫喚、動亂と平穩との美を與へ、森林は集合生活、團體生活、複雜多樣、混淆秩序、一種複合の美を見せ山岳は立體的、彫刻的、線の美、面の美を盛り上げて動ぜざる姿を示す...
吉江喬松 「山岳美觀」
...この統一の事業をうけついだ漢もまた異民族との混淆の著しい山西(さんせい)より起こった...
和辻哲郎 「孔子」
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