...寧ろ人性は善惡の混淆なるが故に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...理論と実践とを混淆したりするのは...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...いわゆる神仏混淆が行われていたのである...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...是が神佛混淆と云ふことを考へた...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...遂にはマジャール族と混淆して跡を絶った)〕だと言われりゃ...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...通俗性は実際不純なる混淆した専門性に外ならないのが事実であるであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...――常識は玉石混淆の知識であるが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...左翼の文学運動は今ではいくつかの編集中枢に分散し、時によっては左翼文学運動とは何の意識的な連りさえもない文学分子と、混淆している...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あるいは神仏混淆(しんぶつこんこう)に似たる室堂(むろどう)であったりする...
中里介山 「大菩薩峠」
...妙に雅俗混淆(がぞくこんこう)な夢を見たものだと思った...
夏目漱石 「草枕」
...神佛混淆を禁じて寺社の風景を傷ふたるが如きは...
福沢諭吉 「帝室論」
...景樹の歌がひどく玉石混淆である処は俳人でいふと蓼太(れうた)に比するが適当と被思(おもはれ)候...
正岡子規 「再び歌よみに与ふる書」
...歴史は彼にとつて「誤謬(ごびゅう)と強力との混淆物」と見えた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...了普の伝は僧真栄の伝と混淆して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此混淆糅雑(じうざつ)は固より歴代の学者が意識して敢て為したのでは無い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...混淆(こんこう)されてゆかれそうな惧(おそ)れがある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...この統一の事業をうけついだ漢もまた異民族との混淆の著しい山西(さんせい)より起こった...
和辻哲郎 「孔子」
...天平の美術はすべてを生かせることをねらって部分的な玉石混淆(ぎょくせきこんこう)を恐れないのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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