...燃え切った太陽が『渾沌と混淆する』ことによって...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...理論と実践とを混淆したりするのは...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...即ち此の善悪混淆...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...その頃神仏混淆(こんこう)であった従来からの習慣(しきたり)が区別されることになった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...神仏の混淆していたものが悉(ことごと)く区別され...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...淡路の傳説は人形と云ふ名の下に單純にこの二つを混淆したに過ぎない...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...またはその混淆(こんこう)したものを用いていたのでありますが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...共同・混淆・妥協さえが現に見られる...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...例へば今文學家の或人の言ふ如く周禮の中に眞僞混淆した材料が含まれてゐるのと大なる差異がない...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...地下室に特有な冷湿な風と馬尿の匂いが複雑に混淆して...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...つまり玉石の混淆(こんこう)した一書であると白状するのが自分の良心に恥じぬ所であろう...
牧野富太郎 「植物記」
...多くは玉石混淆(こんこう)せり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...景樹の歌がひどく玉石混淆である処は俳人でいふと蓼太(れうた)に比するが適当と被思(おもはれ)候...
正岡子規 「再び歌よみに与ふる書」
...「誤謬と強力との混淆物」と彼には思はれた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...こういう混淆(こんこう)が個々の方言領の境目に発生することは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...神仏混淆(こんこう)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そうして終局において大きい統一に成功した秦はトルコ族や蒙古族との混淆の最も著しい国であった...
和辻哲郎 「孔子」
...ここにも有力な民族混淆をひき起こした...
和辻哲郎 「孔子」
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