...詳細に且つ淀みなく述べ立てた...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...と淀みなく巧みに諷諫申しましたけれども...
太宰治 「右大臣実朝」
...しかも淀みなく言葉をつづけた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...小さな淀みが処々に生ずるようなものである...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...意外なところに意外な淀みを作る...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...何等かの停滞や淀みから...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...或は渦を巻き或は淀み或は瀬をなして...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...平次の調子に淀みがないのと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大井様に当てつけがましいと存じまして」「お燗番(かんばん)は?」「お勝手に任せましたが」お染の答は何んの淀みもなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彌太郎が玩具にして困るので近頃は柱にかけて置くこともあります」鐵之助は何んの淀みもなく答へます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前さん」お靜は途方に暮れて言ひ淀みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……よく判りましたね」淀みのない声だった...
久生十蘭 「金狼」
...めっきり黝(くろず)んできた人のながれが淀みながら動いていた...
久生十蘭 「金狼」
...昼間の暑気が淀みのこり...
久生十蘭 「虹の橋」
...滔々と淀みない雄弁(ゆうべん)をつづける久太郎の口元を不思議そうに見つめた...
火野葦平 「糞尿譚」
...少しの淀みもなく答え...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...淀みのない快活な心が波うって来るのを覚え...
横光利一 「旅愁」
...滔々(とうとう)としていささかの淀みもなく...
吉川英治 「三国志」
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