...僅(わず)かの相違であるが『あまた立ちならぶ様のさびしも』と詞に淀みのある云い方が自然に作者の心持を現わして居る...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...口ぶりは平然として淀みがないので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...一つ二つ淀みがちな挨拶をすると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...社会が処々に作ってる淀みのなかの...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...水の淀みの陰欝な反映があるのみである...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...淀みには陰性が住み...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...こうした停滞や淀みは...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...或は渦を巻き或は淀み或は瀬をなして...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...子供等が四五人でがや/\と騷ぎながら此溪流の淀みに泳いて居る...
長塚節 「旅の日記」
...お出しなさい」「…………」お園は悚然(ぎょっ)と立ち淀みましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...しばらく立ち淀みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前さん」お靜は途方に暮れて言ひ淀みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...從つて又濁りなき淀みなき生の喜びはそれの特徴をなすであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...古沼の淀みのなかで...
久生十蘭 「春の山」
...検事は少し言い淀みながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...活々して淀みがない...
柳宗悦 「二笑亭綺譚」
...底も知れぬ位入れ交(まじ)って淀みつ流れつしております...
夢野久作 「鼻の表現」
...植田殿」立ち淀みながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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