...淀は気のせいだろうと思ってそのままにしていたところで...
田中貢太郎 「女の出る蚊帳」
...途中処々行乞、伊野町へ十一時着いて一時まで行乞(道中いそいだので老同行を追いぬいたのは恥ずかしかった、すまなかったと思う)、銭三十四銭米六合戴いた、仁淀川橋、土佐紙などが印象された...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...山裾や野の上に淀んでいた...
豊島与志雄 「狐火」
...進行を止めると、「淀む」「緯、横」となる...
中井正一 「言語は生きている」
...一寸言葉を淀(よど)ませ...
永井荷風 「羊羹」
...寒(さむ)い時分(じぶん)だから池(いけ)の中(なか)はたゞ薄濁(うすにご)りに淀(よど)んでゐる丈(だけ)で...
夏目漱石 「門」
...宵の街は灰紫色に淀んで...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...頬のあたりに柔かな笑くぼが淀(よど)みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ビク/\して居りましたが――」平次は言い淀(よど)むのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...このドロリと淀(よど)んだ罪毒の淵から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...笑ふと僅かに笑くぼが淀(よど)んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ゆうべ近い日の光が淀んでその梢を霞ませている...
前田夕暮 「種紙の青む頃」
...活々して淀みがない...
柳宗悦 「二笑亭綺譚」
...――すでに下流の久我畷(こがなわて)やら淀方面では...
吉川英治 「私本太平記」
...黒々と立(た)ち淀(よど)んで...
吉川英治 「新書太閤記」
...その間に淀(よど)...
吉川英治 「新書太閤記」
...河はもちろん淀(よど)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...淀の溯(のぼ)りは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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