...それに拳銃を持って行ったというのは――」加納はちょっと言い淀んだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...水の手から淀川口(よどがわぐち)にと落ち...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...私が淀橋へまいりましてから二年目の秋に...
太宰治 「きりぎりす」
...「昔は大阪の天満橋の橋詰から淀川通いの船が出た...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...喪に沈んでる女の深く淀(よど)んでる悲しみ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どこぞ急用でもあったのかい」「いえ――急用でもなかったんですが」と相手は少々言い淀(よど)む...
夏目漱石 「虞美人草」
...淀橋の向ふに二幸や三越のビルヂングが壘立し...
萩原朔太郎 「悲しい新宿」
...三四番地の更なる自慢は淀んだ水槽に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...べつに兵庫、摂津方面からも西国の反官軍が尊氏に呼応(こおう)し、淀、山崎の口へ攻めのぼって来るとさかんな風説だったのでもある...
吉川英治 「私本太平記」
...淀(よど)・山崎(やまざき)・天王山(てんのうざん)伊丹(いたみ)の池田信輝も...
吉川英治 「新書太閤記」
...淀城に補強工事を加えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...久我畷(なわて)から淀をこえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...八淀君には、子が生れた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...北の政所(まんどころ)もあるかなしかのように、淀君の勢力は、自然大坂城に偉(おお)きなものとなった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...霜明りと淀の水明りは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...菓子はつまらない淀饅頭(よどまんじゅう)であったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大坂の動脈になっている淀川の交通が止まるので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...摂津芥川城にいた三好長慶はその月の半ばに淀の城に移り...
和辻哲郎 「鎖国」
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