...非常に涼味ある小菓で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この涼味を表すと同時に下品に陥らぬ様に注意したので模様なども成るべく上品なものを選びました...
上村松園 「螢」
...涼味スリル万斛(ばんこく)のウォーターシュートの娯楽施設を...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ほてった皮膚に冷たい筆の先が点々と一抹(いちまつ)の涼味を落として行くような気がする...
寺田寅彦 「自由画稿」
...しかし盛夏の候に涼味として享楽されるものはむしろ高温度と低温度の急激な交錯であるように見える...
寺田寅彦 「備忘録」
...この粒の大きさの適当である時に最大の涼味を感じさせるようである...
寺田寅彦 「備忘録」
...皮膚のうちの若干の選ばれた局部に適当な高温度と低温度とを同時に与えればわれわれはそれだけで涼味の最大なるものを感じうるのではないか...
寺田寅彦 「備忘録」
...皮膚の感覚についてのみ言われるこの涼味の解釈を移して精神的の涼味の感じに転用する事はできないか...
寺田寅彦 「備忘録」
...この磧の涼味にはやはり母の慈愛が加味されていたようである...
寺田寅彦 「涼味数題」
...南画などの涼味もまたこの自由から生まれるであろう...
寺田寅彦 「涼味数題」
...一日汗水たらして働いた後にのみ浴後の涼味の真諦(しんたい)が味わわれ...
寺田寅彦 「涼味数題」
...いくらか涼味があった...
豊島与志雄 「足」
...涼味襲ふが如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...涼味少しく樹に生じ虫声漸く多し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...一種の涼味を感ずると共に...
西田幾多郎 「我が子の死」
...先達中(せんだつてぢう)の陰雨に引きかへつて此頃は空も浅瀬の如くに澄み渡り秋の涼味は玉のやうにうるはしく訪れてゐます...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...あるいは桃のたて切りをどんぶりの水に浮かして涼味第一といった工合...
山本笑月 「明治世相百話」
...一種の涼味を感ずるとともに...
和辻哲郎 「初めて西田幾多郎の名を聞いたころ」
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