...夕方の五時頃から涼みがてらに自動車に乗って出掛けるなんか...
高浜虚子 「別府温泉」
...涼みがてらにのんきな浮世話しなどしたもの……師匠は仕事の方はなかなかやかましかったが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...冷房裝置のある映畫館へ涼みがてら出かけたりするのが...
田畑修一郎 「盆踊り」
...一晩龍馬と二人でぶら/\涼みがてら散歩に出掛けまして...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...……あの辺は海風が吹いて涼しいものだから巡査が涼みがてらにむやみに巡視をするんです...
久生十蘭 「金狼」
...長い幕合を涼みがてら廊下に出て居る人が多かつた...
平出修 「二黒の巳」
...暑くてねられぬままに涼みがてらの人たちもあり...
平林初之輔 「祭の夜」
...夕涼みがてらの散歩の人々で西河岸通りはいつものやうに賑つて居た...
牧野信一 「秋雨の絶間」
...涼みがてらの老人やら水汲みの人達で終日賑はつてゐた...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...軽い着流し姿は涼みがてらに夜店を冷やかしての帰りであろうか...
松濤明 「一つのエチケット」
...涼みがてらに路を隔てて向こうの家と話をする...
柳田国男 「雪国の春」
...涼みがてら筑前も途中までお見送りする」といって...
吉川英治 「黒田如水」
...折檻(せっかん)涼みがてら――...
吉川英治 「新書太閤記」
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