...姫は、赤地錦の帯脇に、おなじ袋の緒をしめて、守刀(まもりがたな)と見参らせたは、あらず、一管の玉の笛を、すっとぬいて、丹花の唇、斜めに氷柱(つらら)を含んで、涼しく、気高く、歌口を――木菟(みみずく)が、ぽう、と鳴く...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...涼しい夜かぜを浴びながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...荒涼たる日比谷原頭悪鬼に追われる如く逃げる貴夫人の悲劇...
内田魯庵 「四十年前」
...今見る三島は荒涼として...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...モン・ブランやユングフラウに登って涼むのも...
辰野隆 「汝自身を知れ」
...やはり「涼しい」とかなりよく似た感覚がある...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...結局日陰の涼しい所から刈り始めるというきわめて平凡なやり方に帰ってしまった...
寺田寅彦 「芝刈り」
...ある夕方一同が涼み台と縁側に集まっていろんな話をしている間に...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...襟(えり)のところに涼しげな白いレイスのついた愛らしい服装が...
徳田秋声 「仮装人物」
...一雨ざつと降りさへすれば松の葉もおしろいの葉も埃がすつかり洗はれて秋の涼しさは頓に催すのであらうが...
長塚節 「須磨明石」
...「親分、今年の花見は町内に忌引(きびき)や取込みがあって、ろくな工夫もなかったが、その代り川開きの晩は、涼み船を出して、大川を芸尽しで漕(こ)ぎ廻そうという寸法さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し涼ませるのも洒落(しゃれ)ているだろうと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...庭のほうから涼しい風がたえず吹きこんで来て...
久生十蘭 「キャラコさん」
...二匹は目をパチクリさせながら、「涼しいやうな、暖いやうな気持がするわ...
村山籌子 「お猫さん」
...「涼風」のつゞき...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何か青いものを添えて蔭と涼しさを供与する料に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...そのとき、西涼の兵が、口々に、「紅(くれない)の戦袍(ひたたれ)を着ているのが、敵の大将曹操だぞ」と、呼ばわり合っているのを聞いて、当の曹操は逃げはしりながら、「これは目印になる」と、あわてて戦袍を脱ぎ捨ててしまった...
吉川英治 「三国志」
...今行けば此涼場(このすずみば)がどうしても間に合ひませんネ...
若松賤子 「黄金機会」
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