...沼は涸れたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...部落の中では井戸の涸れた家もある程であり...
高村光太郎 「開墾」
...君たちの血が無駄に一滴ずつ涸(か)れてゆくにつれて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恋の泉が肉欲の満足によって涸れ尽し...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...いかなる旱天(かんてん)にも涸(か)れたことがないというのである...
永井荷風 「葛飾土産」
...声を涸(か)らして泣いているばかり...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまりに強い怒りは涙を涸渇(こかつ)させてしまうのであろう...
中島敦 「李陵」
...何だのと声を涸らしてゐることが...
中原中也 「芸術論覚え書」
...盡(ことごと)く涸(か)れん...
ノワイユ夫人 Comtesse de Noailles 堀辰雄訳 「生けるものと死せるものと」
...干涸びたモスクワ製の糖菓を入れた壺と一緒にチラと覗く釘や遠くからでも黄いろく見える硫黄や乾葡萄や石鹸などの入っている木箱を眺めたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...丁度早川の水涸れの時期であつたらしい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...涸れたレプラの血行路のように交叉する国道白い上っ張りと黒服とが朝から晩までこの中え出入りする彼等はもっとも丁寧に挨拶し...
槇村浩 「京都帝国大学(十四行詩)」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...長く置けば涸(か)れてきて色の冴えがなくなる...
柳宗悦 「野州の石屋根」
......
横瀬夜雨 「花守」
...渭水の河床は涸(か)れ...
吉川英治 「三国志」
...どこも水涸(か)れ涸(が)れな姿だった...
吉川英治 「私本太平記」
...森が斷ゆれば自づと水が涸(か)るゝであらう...
若山牧水 「樹木とその葉」
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