...血と涙さへ涸(か)れなければ...
石川啄木 「雲は天才である」
...華厳(けごん)の滝が涸(か)れたところで...
太宰治 「もの思う葦」
...いくら書いても涸渇する事があろうなどとは思いも及ばなかったのです...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...口の中が干涸(ひか)らびて...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...裏の洗濯川もとうたう涸れてしまつた...
種田山頭火 「其中日記」
...河はしだいに浅くなって涸(か)れてゆくし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...たとい涸るることあるも自家には決して痛痒(つうよう)なき財源を有するものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...明日にも涸(か)れてしまうかも知れない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ちょうど咽喉(のど)が涸(かわ)いていたので...
中島敦 「環礁」
...水涸(か)るればすなわち死す...
新渡戸稲造 「自警録」
...万物涸れつくして物音一つなく...
久生十蘭 「新西遊記」
...蕪村の句多からずといへども揚州の津(つ)も見えそめて雲の峰雲の峰四沢(したく)の水の涸(か)れてより旅意廿日路(はつかじ)の背中に立つや雲の峰の如き皆十分の力あるを覚ゆ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...なぜまた流(ながれ)がこう早う涸れて己達は渇に悩んでいなくてならんのか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...暗き地牢(ぢろう)の底に其力(そのちから)を涸(から)しながら...
與謝野寛 「失楽」
...涸渇(こかつ)してしまい...
吉川英治 「大岡越前」
...粮食(ろうしょく)の涸渇(こかつ)にあせって...
吉川英治 「新書太閤記」
...その一方は今は悉く水が涸れて...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...もはや涸れていたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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