...絶望がむらむらと涌(わ)き上がつて来る...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...感興の涌くままに...
大阪圭吉 「闖入者」
...早雲山からバスで大涌谷を通って湖尻へ...
田中英光 「箱根の山」
...余にでさへ多少の詩情が涌かぬこともない...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...そんな連想を強ひられると私は次第に悩ましさが涌立つて来るのでした...
牧野信一 「早春のひところ」
...昇降機よりも反つて彼の挙動に興味が涌いたので...
牧野信一 「日本橋」
...泉のやうに胸の底から涌きあがつて来るのを覚へた...
牧野信一 「妄想患者」
...トキの声が涌きあがつた...
牧野信一 「雪景色」
...己のために新しい世界が涌出すように思った...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...忽(たちま)ち水が涌き立って...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...涌谷どのの深い溜息(ためいき)が聞え...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...涌谷もどうやら甲斐とは不和なようだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...涌谷(わくや)(伊達安芸)の横暴について...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...涌谷さまは板倉侯に呼ばれて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...人払いのうえ涌谷さまの申立てを聞いたという」これは涌谷からの使いで知ったことだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...涌谷と亡き松山(茂庭周防)その子主水(もんど)のほかには...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しかし涌谷の訴訟が切迫しているいま...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...天災に縛られていた人間の心が今や町全体の上に湧然と涌(わ)きのぼっているような心持ちである...
和辻哲郎 「地異印象記」
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