...松林の中を分けて舊道を小涌谷の方に歩いて來ると...
近松秋江 「箱根の山々」
...春の驩喜(よろこび)は聞く人の心に涌(わ)いて来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...居なくなつたとおもふと妙な懐しみが涌いて来るやうな...
牧野信一 「奇友往来」
...却つて寂しさが来るだらうといふ懸念が涌いてゐる...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...正吉には名状し難い不思議な感情が涌いて来るのであつた...
牧野信一 「やぶ入の前夜」
...花謝して泉水涌き出づ...
南方熊楠 「十二支考」
...涌蓮、名は達空(たつくう)、伊勢国一身田(しんでん)の人である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...学者が血を涌(わ)き立たせたのも怪(あやし)むに足らない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...深い底から高く涌き上がるかと見るとまたその底までずっと沈んでしまって...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...心の奥の一番早く出来た宝の数々が涌き上がる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...五時から涌谷のじいさんの会があると聞いていましたがね...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「涌谷さまとわれら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...涌谷さまも意外とは思っておられぬようだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しかし涌谷のやりかたが無法だということは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あのときも原田は涌谷に付くと思われていた」――ごく一部の人を除いては...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「同じく二月十五日、涌谷さま上着、麻布屋敷へはいられた」家老の亘理蔵人(わたりくらんど)を使者に、両後見へ到着の挨拶をし、また陸奥守さまに献上品があった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...涌谷の訴訟が片づくまでは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どうぞ涌谷さまにも...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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