...因果の筋道を辿りて消ゆることがない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...彼の節――ああもしこれらも肉とともに消ゆるならば...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...ひとりの男――海の精か枝垂柳の姿となって土が噴くじっと見る臍のうづまき神に消ゆ熟し落つ文明の実の種子と土白痴の瞳...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...外川先生が司会し、お馨さんの学友がオルガンを弾いて、一同讃美歌の「やゝにうつり行く夕日かげの、残るわがいのち、いまか消ゆらん...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...巷に雪のつもるやう憂(うれ)ひはつもるわが胸にあるいはまた巷に雪の消ゆるやう思出は消ゆ痕(あと)もなく………………………とでも吟じたことであろう...
永井荷風 「雪の日」
...やがて消ゆべき虹を見て騒いでいるんじゃないかな」「そうでないです...
中里介山 「大菩薩峠」
...消さんとしても消ゆるものではあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐らく自分が死すれば共に消ゆるものであろう...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...出來ずは一時の榮花に末は野となれ山路の露と消ゆるもよし...
一葉 「暗夜」
...消ゆるに近き老(おい)の身を...
福田英子 「妾の半生涯」
...森のあなたに影消ゆれば...
宮崎湖処子 「空屋」
......
三好達治 「一點鐘」
...ありと見て手にはとられず見ればまた行くへもしらず消えしかげろふ「あはれともうしともいはじかげろふのあるかなきかに消ゆる世なれば」と例のように独言(ひとりごと)を言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...ゆふぐれを君みおくりてばらの実の丘にのぼりつ鳩笛のおとに濡れゆくよは肩の君のほそさよこの赤きばらの木の実ををとめの日君はめでしにおそ秋の小径に消ゆるうしろ姿(て)の君は悲しき暮れなやむ丘にたたずみばらの実をしみじみとみき...
森川義信 「別れ」
...何のために毎日を更に重ねんとはする?明日もまた昨日のごとく空しく消ゆべきに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...雪の消ゆるを待って一度に萌え出ずるのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...その頬(ほお)には消ゆることなき情熱のこまやかな陰影を...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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