...水辺の草の歌はかき消すがごとく流れ去って...
上村松園 「謡曲と画題」
...もし重力を完全に打消すことができたら...
海野十三 「のろのろ砲弾の驚異」
...忽ちアレ/\と、隣の人が注意するに、老人はじめて氣がつきて、洋傘をもみ消す...
大町桂月 「狹山紀行」
...電燈を消すまえに...
太宰治 「春の盗賊」
...T・F・Pという三つの文字(訳者注 汝は人を恐れしむるならんという意を表わす入墨の文字)を消すために...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その褒賞の思い出を彼の心から消すことはできなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いよいよ顔の色を失うと共に行燈の火を吹消すが早いか...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...米友はまず提灯をふき消すだけの役目をすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを一時に打ち消すに足るほどな特徴を有していたからである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...フッと掻き消す如く見えなくなってしまいました...
野村胡堂 「悪人の娘」
...そんな馬鹿な筈はないと打消すのであった...
原民喜 「牛を調弄ふ男」
...湯水の音が一(ひ)としきり話しを消す...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...宇治へ行って見る時に覚える憂鬱(ゆううつ)を消すためにその人を置いておきたいと思ったのが最初の考えなのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...またそれを急いでもみ消す苦心だった...
横光利一 「旅愁」
...久子、前言はとり消す...
吉川英治 「私本太平記」
...お米のことを思い消すと一緒に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼の凄(すさ)まじい声も打消すほど...
吉川英治 「山浦清麿」
...その意味で震災は科学者が大量に姿を消すにはこの上もないチャンスだった...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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