...可憐な小間使の姿はかき消す様に失せて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...かき消すようになくなってしまいました...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...あっとおもうまに、ロボットの胴体が、かき消すように、なくなってしまったではありませんか...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...一陣の風が魔術を吹き消すやうに吹き渡り星の鱗屑は遠い/\ところへぐる/\目を廻し乍らひいて行く...
千家元麿 「自分は見た」
...とにかく永い修練の末の不思議な力量を見たという思いを消す事が出来ませんでした...
太宰治 「風の便り」
...こそこそと姿を消すことに決めたのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...何物もこれを限りこれを消すことを得ない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それを全部消すと...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...鏡の面(おもて)から自分の影を拭き消すと闇(やみ)になる...
夏目漱石 「虞美人草」
...心細い涙は経験で消す事が出来る...
夏目漱石 「坑夫」
...砂文字を消すように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...衛生舎の指定を取り消すがよいと云う意見も出たが...
火野葦平 「糞尿譚」
...先日酒池肉林云々と云つたことは改めてとり消す...
牧野信一 「痩身記」
...のそり/\闇の中から現(あら)はれて來てかき消すやうに物影に隱れて了ツたり...
三島霜川 「水郷」
......
三好達治 「故郷の花」
...影を消すのが全く無功ではないでしょう...
森鴎外 「食堂」
...それでは焚(た)きつけておいてからたたき消すみたいなものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その炭火を消すがいいさね...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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