...一段二段の長い記事を字一つ消すでなく...
石川啄木 「病院の窓」
...それを取り消すかの樣なにが笑ひをする...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かき消すようになくなっていた...
海野十三 「火星兵団」
...その後で懐中電灯を消すから...
海野十三 「疑問の金塊」
...一時は本当に解消するのでしょう...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...かき消すように消えてしまった兎(うさぎ)のように思われるであろうが...
海野十三 「地球要塞」
...電燈を消すことになっていたので...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...姿を消すと言うからね」それだけの話だろうと...
高見順 「いやな感じ」
...この閃光と音だけはいかんとも消すことができなかったのであろう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...約束を解消すると云うところまでは容易に決心がつきかねたけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...大の男二人は悠々(ゆうゆう)としてその葛籠を背負って裏手から姿を消す...
中里介山 「大菩薩峠」
...そういう意味では、雪を消す話は、今までのところは手がかりが得られたという程度であって、ほんとうの研究はこれからなのである...
中谷宇吉郎 「雪を消す話」
...かき消すことのできないほどの強い感じを...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...二十三人もの人間が海の上で雲散霧消するなんてことはあるべきいわれがないと思った...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...じゃ……」石倉が林の中の道に姿を消すと...
久生十蘭 「肌色の月」
...自動車同志がスレ違った時にヘッド・ライトを消すべしという箇条は別にない...
夢野久作 「衝突心理」
...寂しさを打ち消すものが欲しかった...
吉川英治 「平の将門」
...――たとえ路傍の人間であろうと、危急を救われた礼も述べずに、姿を消すが、作法か、武士か」「――面目次第もございませぬ」屈み込んで、がばと、顔を伏せた...
吉川英治 「無宿人国記」
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