...空中で火花が消え去るように...
海野十三 「火星兵団」
...西の空に消え去るのを待って...
海野十三 「少年探偵長」
...煙のように消え去るとは...
海野十三 「地球要塞」
...暗闇に消え去るのを見ました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...淡雪(あわゆき)のように消え去るのを覚えました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...何処の深山から出て何処の幽谷に消え去るとも知れぬこの破壊の神は...
寺田寅彦 「凩」
...これはおそらく永久にわたしの記憶から消え去ることはないであろう...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...現実の私は消え去るわけにはゆかない...
豊島与志雄 「復讐」
...この宝燈の中へ消え去るべき自分だとも思ったり――或いは...
直木三十五 「南国太平記」
...二十世紀の倫敦がわが心の裏(うち)から次第に消え去ると同時に眼前の塔影が幻(まぼろし)のごとき過去の歴史を吾が脳裏(のうり)に描(えが)き出して来る...
夏目漱石 「倫敦塔」
...虚無の墓の中に消え去るだらう...
萩原朔太郎 「宿命」
...虚空を翔け行く鳥の如く情緒もまた久しき過去に消え去るべし...
萩原朔太郎 「氷島」
...忘却と暗黒の海へと消え去る運命だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...暗号電報が海底深く消え去る...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...彼女の影が遠く街路樹のうちに消え去るまで...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...いやな監視人のスリッパの音は朝まで遠く消え去る...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...取り返しのつかぬことをされたものだ」「なぜ」「大恩ある御主君にたいして弓をひいたとの悪名は百世まで消え去るまい」「…………」村重はだまってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...片々(へんぺん)の影を描いては消え去る落葉の紛々(ふんぷん)と...
吉川英治 「平の将門」
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