...煽動(あおり)に消える火とともに身を焦してぞ失(う)せにけり...
泉鏡花 「活人形」
...またつければ消えるので...
井上円了 「おばけの正体」
...石油が凍る爲め火が消えることもあると聽いてはゐたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ガラスの外の顔が消えると...
江戸川乱歩 「影男」
...そこへ、さっと風が吹いて、雲が消えると、ワーリカには、いちめんぬかるみの、ひろい街道が見えだす...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...王子に恋されたシンダレラは魔法の消える夜半に宮殿から逃げ帰るが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...盗った方もたちどころに罪が消えるのじゃ」こう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...月の消える迄起きてゐた」「僕もあの時は愉快だつた」と代助が夢の様に云つた...
夏目漱石 「それから」
...シヨボシヨボと路地の外に消えるのを見乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これはあの人たちと従僕との両方にとって消えることのない悩みの種であり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...顎十郎は花世の足音が錠口の向うへ消えるのを聞きすますと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いや消えるにきまつてゐら……」彼は思はずグツと喉を詰らせた...
牧野信一 「まぼろし」
...しばらくして、崖でも降りたのか、フッと消える...
三好十郎 「おりき」
...天下を行く……(ドシドシ歩いて戸外へ消える)(まだクスンクスン泣いている滝三...
三好十郎 「斬られの仙太」
...入口に通ずる暗い方へ消える)村子 ホホ...
三好十郎 「胎内」
...(風のように右手へ消える)今井 あの者...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...久能が自分の気持ちソックリに作ったというこの鼓の死んだような音色……その力なさ……陰気さの底には永劫に消えることのない怨みの響きが残っている...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...結婚を急ぐことさえしなければやがて消えるべき不満だった...
横光利一 「旅愁」
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