...魂の消えるやうな或る物が丁度今始まり掛かつてゐるのだといふことを承知してゐる...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...遥かに暗い裏階子(うらばしご)へ消える筈(はず)のが...
泉鏡花 「婦系図」
...その鳩が雲のかげに消えるのを見さえしたという...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...はたで見ておりますわたくしでさえ眼もくれ心も消えるばかりに思われます...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...その刺と皺とが消えると...
豊島与志雄 「聖女人像」
...はじめて自分の空想も消えるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...斜めにすうと見えたかと思うと、はや消える...
夏目漱石 「虞美人草」
...ああ!われらは影も形もなく消えるよ...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...また同時に消える数がわずかだったが...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その笑ひが消えると...
牧野信一 「悲しき項羽」
...ガアガアと反響のつよい建物中をあれ狂っていたラジオが消えると...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...音は消える……)段六 ……あああ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...プイと奥への入口から消える)留吉 (拾ひ集めたものを勘定し終つて)三円二十銭だ...
三好十郎 「地熱」
...生来の臆病者の名が消えるわけじゃありませんよ」おようは考えこんだ...
山本周五郎 「ひとごろし」
...それが消えると黒くなって残った手紙の残骸は...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...笑顔に顕(あらわ)れてかき消える瞬間の美しさは...
横光利一 「微笑」
...遠い沖の果てには薄白い雲の群が、もや/\湧き上つて、勢よく伸びるでもなく、消えるでもなく、地平線上にたゝなはつてゐる...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...店の外へ消えるとすぐ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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