...何時になったらば消えるであろうか...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...そのひびきの消えるより早く...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...消えるように小さく坐って...
太宰治 「花燭」
...まさか小判がひとりでふっと溶けて消えるわけは無し...
太宰治 「新釈諸国噺」
...最後の小さい赤い火がポッツリ消えるのも見ていた...
徳永直 「冬枯れ」
...自己満足的な低劣なジャーナリズム(ジャーナリズムは併し本来そういう低劣なものではないのだが)の欲するままに躍っては消える流行に過ぎないと云うことにもなるだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...東京市経営の水道は炎暑来(きた)って水最も入用の時水切れとなり電燈は初更深夜の別なく消える事勝手次第なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...自分はその草履(ぞうり)の音の消えるのを聞いていた...
夏目漱石 「行人」
...忽ち消えるやうにその部屋を出て行つたさうです...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...その笑ひが消えると...
牧野信一 「悲しき項羽」
...俥の音の消えるまで窓ぎわを離れなかった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...(奥へ立去る)お秋奥へ消える女将を見送り...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...廊下に消える)伴 ……(しばらくだまっていてから...
三好十郎 「その人を知らず」
...時間の消える方法に没しようとしたが...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...やがて兄の姿が林を廻って消えると...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...法達(ほうたつ)の姿がそこの縁先から消えると...
吉川英治 「江戸三国志」
...その足音の消えるのを待ってソロソロと奥のほうへ這いこみ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ひょろひょろと蒼穹(あおぞら)に消えると...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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