...何時になったらば消えるであろうか...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...怪物の姿が木戸口の外に消えるまで...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...乞食と赤井寅三とが、グッタリとなった明智探偵のからだをかかえ、美しい婦人がそれを助けるようにして、門内に消えると、とびらはまたもとのようにピッタリとしめられました...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...パッと彼の姿が窓の外へ消えると...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...消えるように往ってしまったよ」...
田中貢太郎 「千匹猿の鍔」
...テレフンケン・システムの大きな蛇のようなスパークがキュンキュンと音を立ててひらめいては消えるのを見た...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...その幻が眼底から消えると...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...子供は静に……消えるように...
豊島与志雄 「肉体」
...かかる悪口は自然に消える世間だの世評だのということは...
新渡戸稲造 「自警録」
...これはあの人たちと従僕との両方にとって消えることのない悩みの種であり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それが暗闇に消えると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...灯びにうしろを見せる時分にふっと消えるのが毎晩の例でございました...
室生犀星 「玉章」
...消えるものはやはり消えてしまいました...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...心魂の消えるおもいにございました」「――おれが飢えていたことも聞いたか」成信は寧(むし)ろほほ笑みながら云った...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...久能が自分の気持ちソックリに作ったというこの鼓の死んだような音色……その力なさ……陰気さの底には永劫に消えることのない怨みの響きが残っている...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...彼は取りとめのない泡の消えるような音を聞きつづけている思いで...
横光利一 「旅愁」
...これなら消える筈だと思われる節節多く参考になりました...
横光利一 「旅愁」
...火が消える」相手が斃(たお)れたと思うと...
吉川英治 「増長天王」
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