...自分の枕辺(まくらもと)の洋燈(らんぷ)が消えてゐて...
石川啄木 「天鵞絨」
...絶えなむとして消(け)つべきか...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...終(つひ)に消(き)えず忽(たちまち)にして總(すべて)の考(かんがへ)を壓去(あつしさ)つて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...後から炊(た)き出しの這入(はい)ったれんじゃくをつけて駆け出した(これは弁当箱で消防夫の食糧が這入っている)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...初めて世に出ずる希望――その花やかな影はたちまち消えて...
田山花袋 「田舎教師」
...消化せられずにゐるとしても...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...その顔も笑い声も消えてしまって...
豊島与志雄 「天狗笑」
...ろうそくを消せばよかった」忠弥組の第二...
中里介山 「大菩薩峠」
...自己の内部のエネルギーを消費する...
中谷宇吉郎 「雪」
...消えかかる過去は...
夏目漱石 「門」
...すぐ群衆の中へよろめき入るやうにして消えてしまつた...
堀辰雄 「「青猫」について」
...然し幾分かは消耗がある...
正木不如丘 「健康を釣る」
...」星がすっかり消えました...
宮沢賢治 「いてふの実」
...消える)俊子 ……(今は声も出ず...
三好十郎 「その人を知らず」
...スッと外へ消えた...
三好十郎 「肌の匂い」
...消え入るように云った...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...すべて消えてなくなるものが美しいし...
吉川英治 「随筆 新平家」
...伝七郎の体から酒のにおいの消えたことがないことは知っているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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