...毎日朝から夜まで実験室に入り浸りで...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...無我の祈祷に浸り切った...
有島武郎 「クララの出家」
...三日入浸りになっていた...
徳田秋声 「新世帯」
...彼は自分の噎び泣きさえ感じないほどの反動的の静寂のなかへ浸り切って...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...頼り無いような気分が室の中に漲って、三人共、それに浸り乍ら、過ぎ去って行くものの影をじっと見守っているような心地で居た...
豊島与志雄 「恩人」
...自分と同じように疲憊(ひはい)しきった音楽の中に浸り込んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...Yが丹誠の風呂に浸り...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...じっと沈んで行くような気分に浸りつつ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そこに浸りきっている! 貴女はまさかボーセアン夫人が死ぬかもしれないとか思ってるんですか?」「いいえ」デルフィーヌが微笑しながら言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...休みの間、温泉にでも浸り、充分声を治さう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その溪流に面した湯槽のなかに浸りながら...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...然し彼は此場合順当な男としての恍惚にも浸り得た...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...お前ゆえの苦痛に浸りながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...我々はその思想の指導によつて經驗の特殊の中に浸り...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...荻原は始終私の家へ入り浸りに来ていた...
水野葉舟 「北国の人」
...顎のところまで湯に浸り...
山本周五郎 「似而非物語」
...昔のように酒に浸りはじめた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...隣家(となり)に入り浸りで...
吉川英治 「大岡越前」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??