...彼女は海老色のスカートを履いていた...
...海老色の布でテーブルクロスを作りました...
...昔話にでてくるお姫様が海老色のドレスを着ていた...
...海老色って、浅瀬の海の色のことだよね...
...海老色の塗装をしたバイクがカッコいい...
...五百二十一外は海老色の模造革...
石川啄木 「病室より」
...格好のよい肩に何かしらぬ海老色(えびいろ)の襷(たすき)をかけ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...杖(つえ)にしたる海老色(えびいろ)の洋傘(パラソル)のさきもてしきりに草の根をほじりつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ひとつは更紗の海老色がかつた地に菊いただきや木の枝などついた舶来らしいものだつたが...
中勘助 「銀の匙」
...浅い緑色の粉をほろほろとふりかけてとろけさうなのを と とつゆにひたすと濃い海老色がさつとかかる...
中勘助 「銀の匙」
...人家の屋根に日を遮(さえぎ)られた往来(おうらい)には海老色(えびいろ)に塗(ぬ)り立てた電車が二...
永井荷風 「深川の唄」
...あのスケッチの海老色と青の格子のかけぶとん(動坂であなたのだった)の上へ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこで例の一合足らずの硝子燗瓶が傾いて翁の顔がイヨイヨ海老色に染まる...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...海老色のガウンを着た千鶴子は寝台の裾の方に坐って...
横光利一 「旅愁」
...ノルマンデイの船室から持って上ったらしい海老色の二疋の獅子が絡み合っている模様のレタアペイパには...
横光利一 「旅愁」
...〔無題〕うす紫と、淡紅色(ときいろ)と、白と、萠黄と、海老色と、夢の境で見るやうなはかない色がゆらゆらとわたしの前で入りまじる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...呉夫人と三尺程離れて明るい海老色の支那服を著た十二三の童女が不動の姿勢で直立してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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