...ぶかぶかと浮游(ふゆう)している...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...そうしてあらゆる膠質的(こうしつてき)浮游物で象嵌(ぞうがん)された空間の美しさである...
寺田寅彦 「柿の種」
...その上到るところに渦のような気流があるために永く空中に浮游しうるのである...
寺田寅彦 「塵埃と光」
...隧道内の空気中にはレールや機関の摩擦のために生ずる微細な鉄粉がかなりに浮游しているが...
寺田寅彦 「話の種」
...至るところに浮游しています...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...朦朧と浮游しているのであるが...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...それではこの大気中に充満し浮游している細塵とは一体何であるかというと...
中谷宇吉郎 「雪」
...このモル・イオンが空気中に浮游している霧滴...
中谷宇吉郎 「雪」
...見る間(ま)に三万坪に余る過去の一大磁石(いちだいじしゃく)は現世(げんせ)に浮游(ふゆう)するこの小鉄屑(しょうてつくず)を吸収しおわった...
夏目漱石 「倫敦塔」
...人生観だというような種々の観念が美しい空想の色彩を帯びて其中(そのうち)に浮游していて...
二葉亭四迷 「平凡」
...或いは白亜の多島海のような偉観を呈して浮游する...
牧逸馬 「運命のSOS」
...空に浮游するとまことに節足類のうごめくさまを髣髴させた...
牧野信一 「山峡の凧」
...さうしてそれはブランコのやうに浮游した...
牧野信一 「痴想」
...浮游魚群は姿をかくしてしまったと言われる(岩手県綾里小学校報)...
武者金吉 「地震なまず」
...そこに浮游する褐藻(かっそう)...
夢野久作 「近世快人伝」
...生暖かい水の中を浮游(ふゆう)している夢を見初める...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...徒らに自分の實踐が泡沫の如く浮游する現象を見るばかりである...
吉川英治 「折々の記」
...五ツの銀光星が北斗のように斜めに浮游することしばらく...
吉川英治 「銀河まつり」
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