...それはガスの中に浮游するであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ぶかぶかと浮游(ふゆう)している...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...小さな子供のいる食卓の上には子供の数だけのゴム風船が浮游(ふゆう)している...
寺田寅彦 「柿の種」
...そうしてあらゆる膠質的(こうしつてき)浮游物で象嵌(ぞうがん)された空間の美しさである...
寺田寅彦 「柿の種」
...夜地面に近い空気がだんだんに冷えて来るために水蒸気が細かい滴(しずく)になって空中に浮游すればすなわち霧である...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...その上到るところに渦のような気流があるために永く空中に浮游しうるのである...
寺田寅彦 「塵埃と光」
...隧道内の空気中にはレールや機関の摩擦のために生ずる微細な鉄粉がかなりに浮游しているが...
寺田寅彦 「話の種」
...無限の空間に魂が浮游(ふゆう)してるようなものだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...朦朧と浮游しているのであるが...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...先ずここでいう上層の空気中に浮游(ふゆう)する塵というのは...
中谷宇吉郎 「雪」
...この他大気中に浮游する細塵としては...
中谷宇吉郎 「雪」
...このモル・イオンが空気中に浮游している霧滴...
中谷宇吉郎 「雪」
...自分らの発したそれらの言葉があたりに浮游(ふゆう)しているかと思われた...
本庄陸男 「石狩川」
...或いは白亜の多島海のような偉観を呈して浮游する...
牧逸馬 「運命のSOS」
...ゆらゆらと浮游してゐる眠気には薄ら甘い陶酔を覚えた...
牧野信一 「F村での春」
...どこを当ともなく浮游し...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...徒らに自分の實踐が泡沫の如く浮游する現象を見るばかりである...
吉川英治 「折々の記」
...藤甲の兵はみなよく水に身を浮かして自由自在に浮游(ふゆう)します...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索