...浮巣のように漂っていたそうです...
芥川龍之介 「妖婆」
...丁度鳰鳥(かいつぶり)の浮巣が潮の差引(さしひき)につれて上(あが)つたり下(お)りたりするやうな工合に……土地(ところ)の老人の言葉によると...
薄田泣菫 「茶話」
...日奈久の温泉宿で川上眉山(かわかみびざん)著「鳰(にお)の浮巣(うきす)」というのを読んだ事などがスケッチの絵からわかる...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...棧敷の上(小曲)渦巻の裕衣(ゆかた)に淡き恋心仇(あだ)し姿の しのばれて涙で唄を 唄ひませう棧敷の上に しよんぼりと仇し姿に 咲く花を伏目になりて唄ひませう鳰(にほ)の浮巣の岸に咲くほのかに白き藻の花のはかなき恋を 唄ひませう...
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...城は浮巣(うきす)になった...
吉川英治 「新書太閤記」
...までいわれている巨大な“無法者地帯の浮巣(うきす)”だったのだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...隠れたと聞く浮巣(うきす)のような島というのは」真ッ先をゆく一艘の舳(みよし)に立って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「――両岸はもう浮巣の島だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「広くもねえ浮巣の島だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この浮巣島の漁民十数人も加わって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...水鳥の浮巣のように“隠し船”がひそめてある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...巻の名を按じるとき“浮巣の巻”としようか“おん国母の巻”としようか...
吉川英治 「随筆 新平家」
...鳥の浮巣みたいにみえる彼方(かなた)の洲(す)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索