...おまえさんが浮くようにかるく足をはこぶところは...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...その前日までコクテールグラスの外側に浮く露を啜っていた唇は...
石川欣一 「山を思う」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...急(いそ)がしく煽(あお)ぐ団扇(うちわ)の紅は浮く六月十七日 白草居自祝招待会...
高浜虚子 「五百五十句」
...涙に浮くばかりなる枕邊(まくらべ)に...
高山樗牛 「瀧口入道」
...あまりの歯の浮くような見え透いたお世辞ゆえ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...理想だのと歯の浮くような気障(きざ)な事を言って...
太宰治 「新ハムレット」
...腰(こし)が浮くすさまじさです...
田中英光 「オリンポスの果実」
...新しそうな言葉で歯の浮くように吹聴(ふいちょう)する...
中里介山 「大菩薩峠」
...歯の浮くような・やにさがった調子で「人形は美しい玩具だが...
中島敦 「光と風と夢」
...死ねば必ず浮く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これも身も浮くばかり泣き入って居ります...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...お屋敷はそれに浮くように...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...何でもないものに何かの点で意味を感じようとするセンチメンタルに自分ながら歯の浮く余りな反感を覚えたのでもあつた...
牧野信一 「痴想」
...土蔵の上に体が浮く...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...……ソレッ……というので漕ぎ付けるとサア浮くわ浮くわ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...来ても例年の通りと思う期待で浮くだけの気持ちも...
横光利一 「旅愁」
...(駄目だ、駄目だ……)どうしたことか、今日に限って、あの空に浮く、「白昼の夢」が写らないのだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索