...黒い上につややかな青みが浮く...
芥川龍之介 「偸盗」
...宙に浮く花びんそれから...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...荒海でもふわふわと浮くし敏捷に動いた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...鼻わきから頤(あご)にかけててらてらと油は浮くし...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...腰(こし)が浮くすさまじさです...
田中英光 「オリンポスの果実」
...ミシンがまた歯の浮くような騒々しさで運転しはじめた...
徳田秋声 「あらくれ」
...浮くと云えば空を離れる...
夏目漱石 「虞美人草」
...死ねば必ず浮く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...身も浮くばかり――と言う形容詞は...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...血は庭石も浮くばかりに其辺(そこら)をひたして居ります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...恐ろしい泡が浮くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お藤は身も浮くばかりに泣いて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...な」と歯の浮くようなことをぬかす...
久生十蘭 「魔都」
...こうしたくだらないことをいろいろと歯の根が浮くくらいになるまで考えてみた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...満潮になれば舟が浮くように...
山本周五郎 「追いついた夢」
...石垣の椿(つばき)が身を揺(ゆす)つて落ちた花がぼたりと水に浮く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...彼も体が浮くように欣(うれ)しかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...脂汗の浮くのを覚えた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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