...この後(のち)の古墳の月日椿(つばき)かな一つ根に離れ浮く葉や春の水大正二年 春...
高浜虚子 「五百句」
...そんなことが記事になって出るのを見ると漱石氏などは定めて歯の浮くような感じがしたことであったろう...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...決して小鼻の横に脂肪の浮くということはございません...
谷譲次 「踊る地平線」
...宿賃が浮くだけでも大したものだ」道庵先生としては詰らないことをいったものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...花の影のいつ浮くべしとも見えぬほどの濃き色である...
夏目漱石 「薤露行」
...区別がつかぬくらい静かに浮く...
夏目漱石 「草枕」
...お藤は身も浮くばかりに泣いておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから水の中から二筋見付かつた――矢柄(やがら)は浮くが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...安楽椅子に身も浮くばかり...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
......
林芙美子 「新版 放浪記」
...私は歯の浮くような甘い手紙に震えながらつっ立ってしまった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...歯の浮くやうな唄をうたひ出して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そんな歯の浮くやうな夢に駆られてイヽ気になつてゐられては此方がやり切れない...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...」「では今でも鞍が浮くんでしょうか...
室生犀星 「幼年時代」
...市街は河となって濁流に馬も人も石も浮くばかりだった...
吉川英治 「三国志」
...三ツ鱗(うろこ)の紋が白く浮く...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...腹を出して浮くぜ」やがてまた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...小屋の空に浮くのだった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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