...今も屋台は浮き沈み...
泉鏡花 「悪獣篇」
...海水(うしほ)に浮き沈みて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...あなやの小さい声を残してはるか流れて浮き沈み...
太宰治 「新釈諸国噺」
...浮き沈みしていて...
田中貢太郎 「蓮香」
......
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...気狂のように波間を浮き沈みしながら...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...人命二つの浮き沈みの方が遥かに大事であった...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのために人びとの浮き沈みは...
蜷川新 「天皇」
...深川油堀(あぶらぼり)の伊勢八という資産家の娘に生れた兼子の浮き沈みである...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...芥子(けし)の花のような薄赤い色が浮き沈みしている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...槇子の浮き沈みしているところはまだ遠かった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...呻きながら浮き沈みしている...
久生十蘭 「雲の小径」
...学問のない者が多いので、わからんかも知れんが、フチンというのは、字でかけば、浮き沈み、浜尾組が浮くか、沈むか? この浜尾市造の顔が立つか、つぶれるか?……今日まで、ばりばりと鳴らして来たが、明日のインド丸の荷役に失敗したら、おれは、この門司に居られん...
火野葦平 「花と龍」
...御身一生の浮き沈みをかけたものとなりますぞ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...人生の流れに浮き沈み...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...浮き沈みしているのは...
本庄陸男 「石狩川」
...これらが日本経済の枠の中から商工業に引摺られ当然に転換せられる世界経済の波の中での浮き沈み...
横光利一 「夜の靴」
...その約半世紀の人々の浮き沈みが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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