...浮かれ気分で騒ぐ半可通(はんかつう)を「あまり茶気があり過ぎる」と言って非難する...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...あんなに浮かれた兄を...
太宰治 「一燈」
...老齢を忘れて日野外山の草庵より浮かれ出て...
太宰治 「右大臣実朝」
...陽気に浮かれ切っていたからである...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そのおもしろさに浮かれ騒ぎました...
豊島与志雄 「キンショキショキ」
...言い知れぬやさしいつつましい浮かれ心が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...めいめい浮かれたあげくに持ち出すかくし藝なんかより以上のものを期待していた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...ふらりふらりと館(やかた)を浮かれ出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...軽薄に浮かれ得るよりほかに彼を救う途(みち)は天下に一つもない事を...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...いつもになく浮かれるとか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨夜赤塚三右衞門の伜數馬が、月に浮かれたか、フラフラと庭に出たところを、何者とも知れぬ曲者に、背後から一と突きに突き殺されたといふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...酒宴を催して浮かれ騒ぐこと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...子供養育の天職を忘れて浮かれ浮かるゝが如きは決して之を許さず...
福沢諭吉 「新女大学」
...花に浮かれて大分人は出てるが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...浮かれと歓喜があり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...夜半の嵐を大きく胎んでいる我が世の春を大浮かれに彼らは浮かれていた...
正岡容 「寄席」
...あちこち浮かれ歩いたりしている...
矢田津世子 「凍雲」
...宴に浮かれるのは旅情であるとしているような両使だった...
吉川英治 「私本太平記」
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