...眼には天使(エンジェル)の笑(えみ)浮んでいた...
李光洙 「愛か」
...犬だって浮かれている...
泉鏡花 「怨霊借用」
...宙に浮いてしまいました...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...わたしの云う事が判らないであろう」少女の口辺(くちもと)には微笑が浮んでいた...
田中貢太郎 「女仙」
...それらの多くは科学の世界の表層に浮かぶ美しいシャボン玉を連ねた美しい詩であり...
寺田寅彦 「科学と文学」
...八幡丸を池のまん中に浮かべ...
豊島与志雄 「ふしぎな池」
...何を浮かん顔をしておる」お由羅と...
直木三十五 「南国太平記」
...長塚君はたまたま「滿韓ところ/″\」の一囘を見て余の浮薄を憤つたのだらうが...
長塚節 「土」
...真白い横顔を薄暗の中に浮び上らせた女が...
西尾正 「陳情書」
...はじめは浮世に父母ある人うらやましく...
樋口一葉 「琴の音」
...白い膚の色が浮きだすようにあざやかに見えた...
久生十蘭 「野萩」
...まさしく仕事がへりの人々が陽気に浮かれ興じてゐるのに違ひない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...もじゃもじゃ浮浪者がこの車の持ち主だと知っていたら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...まるで京伝の黄表紙にある「艶気蒲焼(うわきのかばやき)」の浮気屋艶次郎みたいなもので...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...浮舟の姫君の着ていた上着は抱いておいでになる時お脱がせになったので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...浮彫(うきぼり)...
柳宗悦 「工藝の道」
...つまりはあんまり自分のいつの間にか成長して来た年齢の醜さが逆に鮮かに浮んで来てその自身の姿に打たれるからだ...
横光利一 「機械」
...その靜かな境地を思ひ浮べながらその事を言ふと...
若山牧水 「樹木とその葉」
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