「浮」の意味
水面や空中に漂う
「浮」の例文(場面別)
- 日常会話湖面に浮かぶ小舟が風情を感じさせる。
- ビジネス会議中にアイデアが浮かんだので即座にメモした。
- ニュース火山活動で軽石が海上を浮遊し、航路に影響が出ている。
- 文学彼の記憶は、まるで水面に浮く油のように断片的だった。
小説での「浮」の使い方
...死んだ細君は浮ばれないぞ...
海野十三 「あの世から便りをする話」
...私の頭にはまた一つの考えが浮び始めた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ガラスのように光る遠くの浅瀬に黒点のように浮ぶ浮標や...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...勿体(もつたい)ぶつた顔にちよいと微笑を浮べただけで何とも答へなかつた...
相馬泰三 「野の哄笑」
...と書いた脅迫状の文句を浮めてみて...
田中貢太郎 「水魔」
...桃色に黒の点々のある壁紙が一時に浮き立った...
谷譲次 「踊る地平線」
...ふだん着の、どことなく淋しげな、彼女の姿を見ていますうち、八重子は、昨夜からまだ一言も、お互いの身の上については触れていないのを、胸に浮べました...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...顔には赤みが浮きだし...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...浮き沈みのあることは覚悟せねばならない...
新渡戸稲造 「自警録」
...あんなに浮気な女どもに騒がれる男は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...旧ヨーロッパの産業と商業は一大奮発の必要がある――もし十六世紀以降のイタリーの産業商業と同じ浮目を見たくなかったら! もしイギリスとフランスが今日のゼノアと同じ運命に立到(たちいた)りたくなかったら!数年ならずしてイングランドからチャグレスへ...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...在りし昔が顕然(ありあり)と目前に浮ぶ...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...初学の人山川草木を目のさきにちよつと浮べたるのみにて已に句を為す...
正岡子規 「俳諧大要」
...柿の白い花が雨の中に浮いていたことを覚えているから...
宮本百合子 「きのうときょう」
...忽然(こつぜん)として彼女の面上に浮き上った...
横光利一 「花園の思想」
...太い青ずんだ血管の浮き出た彼女の手は顫へた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...萱乃がいうような浮いた話ではありません」吶々(とつとつ)ということばには真実があって...
吉川英治 「親鸞」
...夢――というものが、記憶の反芻とすれば、空に浮く幻は、未来の夢であった……...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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