...彼女の心もやっぱり浮き浮きして来るのだった...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...覚えず葉子の眉(まゆ)の間に浮かび上がった...
有島武郎 「或る女」
...部屋中を一種異様の色彩に浮かせて居ります...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...こゝに郡殿(こほりとの)の池(いけ)とて四方二三町斗の池ありて浮嶋(うきしま)十三あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...十尾(ぴき)ばかりの小さな鮠(はや)も水の泡のように浮んだ...
田中貢太郎 「岩魚の怪」
...ちょび毛が円(まる)い頬におとぎの幻想を浮ばせ...
富田常雄 「刺青」
...往々にして宙に浮くのは...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...透し見ると向うの白く浮き出した庭石の上に...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...荘一清は微笑を浮べていいました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...また大川に舟を浮べて影絵芝居を演じた...
永井荷風 「梅雨晴」
...儲口(もうけぐち)を離れた普通の浮世話になると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
......
野口雨情 「都会と田園」
...顔は颯爽と笑みを浮かべようとして...
原民喜 「壊滅の序曲」
...浮世(うきよ)を忍ぶには屈強の場所ね...
久生十蘭 「キャラコさん」
...私はしばしば芥川さんの「齒車」を思ひ浮べてゐた...
堀辰雄 「高原にて」
...悔恨の情が顔一面に浮かんだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...軽躁浮薄(けいそうふはく)...
正岡子規 「病牀六尺」
...それよりも先刻から眼の前の暗さに浮いて...
室生犀星 「ゆめの話」
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