...自己に同化し切らない外物に対して浪費する人をいうのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...我々の忠勇の血をこれ以上無意味に浪費することをやめてもらいたい...
伊丹万作 「戦争中止を望む」
...手ぎわの悪いために立派なお茶を全く浪費するものこれである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...浪費そのものよりも浪費する心が我慢しきれなくなる...
種田山頭火 「其中日記」
...宿で降りこめられて旅費と時間とを浪費することは私のやうなものには堪へがたい...
種田山頭火 「旅日記」
...そしてむずむずしてる君の元気をくだらないことに浪費するような...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...酒色に金を浪費することは厭わないが...
豊島与志雄 「無法者」
...貧なればよく質素に甘(あまん)ずといへども僅少(きんしょう)の利を得れば直(ただち)に浪費する癖(へき)ある事なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...彼等は持つことが出来るものを浪費することで...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ジャスパーペインが財産を浪費するのを二人して止められただろうし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...若い男どもが時間とお金を競馬に浪費するのを見ると悲しいね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...手慰(てなぐさ)みに浪費するお金のおかげで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...徒然に一年の長日月を経過するは一刻千金に折算して八百余万円を浪費するよりも惜しく思はるゝなり...
正岡子規 「読書弁」
...一方には無駄な贅沢(ぜいたく)即ち酒道楽や女道楽に浪費する金銭を節し身分不相応の下駄や帽子に外見(みえ)を張るような事を制して金銭を貯蓄し...
村井弦斎 「食道楽」
...研究せざれば無用の冗費(じょうひ)のみ累(かさ)なりて人は空(むな)しく金銭を浪費するのみ...
村井弦斎 「食道楽」
...浪費するという意味である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「浪費する」prodiguer のまさに反対を意味する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...空想で時間を浪費することもない...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
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