...渠は自分で浪費するのも割り合に多いと思つたから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...生産に直接関係なき議論のために貴重(きちょう)な時間を浪費することをやめられたい」長官「ああ...
海野十三 「諜報中継局」
...手ぎわの悪いために立派なお茶を全く浪費するものこれである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...あまりに多くの時間と精力を浪費することは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...浪費するばかりで殖やすことを知らない人なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...浪費そのものよりも浪費する心が我慢しきれなくなる...
種田山頭火 「其中日記」
...宿で降りこめられて旅費と時間とを浪費することは私のやうなものには堪へがたい...
種田山頭火 「旅日記」
...却つてその生命を浪費するやうな場合になることが多い...
田山録弥 「小説新論」
...オネーギンが華やかな社交界で青春を浪費するダンディぶりを叙したくだりで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...しゅッー吸殻の無我むくむくとした柳は夕闇を密造する磨りつくされ墨の暗黒童貞の間に華やかな夢を食べる飯食ふことに人生を浪費する神秘てふ永遠の憑きものに憑かれる海の蒼さは太陽の認識不足だ地上が太陽の思想にかぶれた...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...無用な労力を浪費するばかりで...
寺田寅彦 「案内者」
...貴重な時間を浪費するのかと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もう浪費することもなく...
豊島与志雄 「道化役」
...酒色に金を浪費することは厭わないが...
豊島与志雄 「無法者」
...美しい娘たちは楽しくその美を浪費する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...若い男どもが時間とお金を競馬に浪費するのを見ると悲しいね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...手慰(てなぐさ)みに浪費するお金のおかげで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...研究せざれば無用の冗費(じょうひ)のみ累(かさ)なりて人は空(むな)しく金銭を浪費するのみ...
村井弦斎 「食道楽」
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