...彼も浪浪(ろうろう)の身となって加賀の知人を頼って来ているところであった...
田中貢太郎 「水面に浮んだ女」
...主家を浪浪するもかまわず...
田中貢太郎 「偶人物語」
...浪浪の固體した印象から...
萩原朔太郎 「宿命」
...きみがやへばのうす情けほのかににほふたそがれに遠見(とほみ)の松を光らしめ遠見(とほみ)の櫻を光らしめ浪は浪浪きみがかたへと...
萩原朔太郎 「敍情小曲」
...この侘しく灰色なる空の下に私たちの心はまづしく語り 孤獨になやみて重たくよりそふ少女よあの遠い空の雷鳴をあなたは聽くかかしこの空にひるがへる浪浪の高いひびきをあなたは聽くか...
萩原朔太郎 「眺望する」
...瞳孔のある海邊地上に聖者あゆませたまふ烈日のもと聖者海邊にきたればよする浪浪浪浪砂をとぎさるうへを聖者ひたひたと歩行したまふ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
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