...多分浪打際を離れて町へ這入つて行ツたのであらう...
石川啄木 「漂泊」
...とき/″\大きな浪(なみ)がづしんとゆれました...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...大浪(おおなみ)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...何か浪花節(なにわぶし)があるって言うじゃありませんか」大島さんも言った...
田山花袋 「田舎教師」
...大浪がかぶさるように雪崩れて来たといえよう...
中井正一 「歴史の流れの中の図書館」
...貴重な留学時間を浪費して下宿の飯を二人前食いしに過ぎず...
夏目漱石 「自転車日記」
...白川鉄之助(しらかわてつのすけ)という九州辺の浪人者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浪人者が教えてくれるかと思うと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「今度は佐久間佐太郎といふ浪人者だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがの吾妻屋も持て餘してゐるところへ同じ運座の歸りのこれも浪人仲間の湯島の國府(こくぶ)彌八郎樣が通りかゝり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...光り蟲しげく跳びかへる夜の海の青き面をや眺むらむあてなき瞳遠く放たれ息らひたまふ君が側へに寄りそへるに浪はやさしくさしきたりまたひき去る浪遠き渚に海月のひもはうちふるへ月しらみわたる夜なれや言葉なくふたりさしより涙ぐましき露臺の椅子にうち向ふこのにほふ潮風にしばなく鴎鱗光の青きに水流れ散りてやまずせかれぬ戀魚の身ともなりぬれば今こそわが手ひらかれ手はかたくあふるるものを押へたり...
萩原朔太郎 「歡魚夜曲」
...ダイナマイトのような威力を持った波浪の飛沫(ひまつ)と戦って...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...露路奥の浪人ものは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...荒涼たる風景を浪うち覆ふ...
三好達治 「測量船」
...右の三陸津浪の三時間ばかり前に...
武者金吉 「地震なまず」
...早くこちらへ」千浪は...
吉川英治 「剣難女難」
...浮浪の徒を糾合(きゅうごう)候て...
吉川英治 「新書太閤記」
...お十夜孫兵衛という浪人がいたので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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