...崖と浪とで戦(いくさ)をする...
泉鏡花 「海異記」
...亡兄うちゑみつゝ足下(そこ)は今天竺浪人(てんぢくらうにん)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...あのばか娘もしようがないね、浪さん...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...かくて明治三十二年七月わが小説『薄衣(うすごろも)』と題せし一篇柳浪先生合作の名義にて初めて『文芸倶楽部』の誌上に掲げられたり...
永井荷風 「書かでもの記」
...落葉 薄田泣菫著 照葉狂言 泉鏡花著今戸心中 広津柳浪著 三人妻 尾崎紅葉著一葉全集 樋口一葉著 柳橋新誌 成島柳北著梅暦 為永春水著 湊の花 為永春水著即興詩人 森鴎外著 四方のあか 蜀山人著うづら衣 横井也有著 霜夜鐘十時辻占 黙阿弥著其他深く考へず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...公園と見ればベンチや芝生へ大の字なりに寝転んで鼾(いびき)をかこうが浪花節(なにわぶし)を唸(うな)ろうが是(これ)また勝手次第なので...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...不幸という浪の中にのみ揉(も)まれて来たのが自分のこれまでの生涯だと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この水門口のところで浪人姿のさむらいに支えられました...
中里介山 「大菩薩峠」
...浪人者の篠崎小平...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若い浪人者富山七之助の暴挙に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おきせにいい寄る磯貝浪江の術策はまず虚病をつかって玄関へ打ち倒れるのであるが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...この年を取った流浪人はせっかく狡猾(こうかつ)に胸算用(むなざんよう)を立てても...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...――あわれな、罪深いわざは止(よ)したがよくはあるまいか?「わたしは、癪(しゃく)さえとり詰めるような気がしてなりませぬ」と、浪路は訴えた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その浪路が、大奥にいればこそ、その手一すじをたよりに、城内に深刻な発展を試みようと努力しているのではないか――その手つきを失ったら――「まさか、ずっとお城をおさがりになるわけではあるまいな!」「それはそうであろうとも――」と、広海屋はうなずいて、「わたしも、実は、それが懸念(けねん)で、さぐりを入れて見ると、こないだの芝居見物以来、何とないブラブラ病(やま)い、それで、御本人が、のびのびと、おうちで保養をしたら、すぐによくなろうと、いい出されたとかでな...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...集合しまた放浪しようとも思わなかったことは同じだが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...百姓とも浪士ともつかない稚気満(ちきまん)な恰好(かっこう)に...
吉川英治 「脚」
...千浪の身の上など...
吉川英治 「剣難女難」
...香具師(やし)の浪人を脅(おど)し...
吉川英治 「新・水滸伝」
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