...被服頭髪の流行等極めて浅薄なる娯楽に目も又足らざるの観あるは...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...残酷にして浅薄な人間は...
伊藤左千夫 「奈々子」
...けれど人間は浅薄なる智と...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...最も浅薄なイデオロギーを...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...浅薄な通俗書籍雑誌の濫出...
寺田寅彦 「鑢屑」
...東京附近の浅薄な冬の真似では到底分からぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...さぞかしわたしの卑小な虚栄心と浅薄な気持ちを軽蔑することだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...作品は所謂大衆文学の浅薄なるものに堕ちる...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...近眼者の視(み)るところは実に憐れなほど浅薄なものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...厭世思想を抱いたりする浅薄な...
牧野信一 「山を越えて」
...浅薄な模倣性を憎悪する人がある...
宮本百合子 「現代の主題」
...ショウは利口なようで浅薄な爺さんね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今後とも尻込みする程に浅薄なものであるのか?「芸」のため「道」のために...
三好十郎 「俳優への手紙」
...更にこれを縊死と見せかけたるは浅薄なる犯罪隠蔽行為なるが如くにして実は然らず……云々として...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...有(あ)り体(てい)に云うと前述の錦絵は日本所産の芸術作品の中でもかなりに俗受け専門の低級浅薄なものであるが...
夢野久作 「能とは何か」
...極めて浅薄な皮相的な研究法で...
夢野久作 「鼻の表現」
...貴様達の様な浅薄な連中の手に負える悪党じゃねえんだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...世界のすみにあって戦争の苦しさをのんきに傍観している浅薄な国民だけだろう...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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