...浅薄なる支那趣味の(しょうけい)者であろう...
芥川龍之介 「長江游記」
...英国などにて堂々たる大寺院の説教すら極めて浅薄なるものにて...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...甚だ浅薄な卑近なものの外にはない...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...到底卑下浅薄なるを免かれず...
高木敏雄 「比較神話学」
...浅薄なる恋が何故に面白きか殆ど解すべからず...
高浜虚子 「子規居士と余」
...救いを浅薄な宗教に求めたり...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...情状を酌量するもあったものではないと心の中でその浅薄な言い草を腹を立てるよりも笑いながら...
近松秋江 「狂乱」
...浅薄なヴァニティの犠牲になり...
辻潤 「ふもれすく」
...東京附近の浅薄な冬の真似では到底分からぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...大衆文学の浅薄なるものは観念的場面の按配に専念する...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...浅薄な活動写真だの軽浮(けいふ)なセンセーシヨナル小説だのと択(えら)ぶ所がないやうな気になる...
夏目漱石 「点頭録」
...厭世思想を抱いたりする浅薄な...
牧野信一 「山を越えて」
...その人の考えは浅薄な想像の説であるように私には感ぜられる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...あの程度の浅薄な...
山本周五郎 「新潮記」
...しかもそういう言葉や表現をたのしんでいるとしかみえないほど浅薄なものが多い...
山本周五郎 「新潮記」
...君はそんな浅薄な意味で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...にもかかわらずそこに浅薄な写実やあらわな不自然が認められると...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...吾人は浅薄なる皮相の下に真精神を発見したい...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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