...甚だ浅薄な卑近なものの外にはない...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...浅薄なる正造の申すこと今日ほど信ぜざる事なし...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...勃興の途を歩む国の都は何処となく浅薄な凄じさがあって...
辰野隆 「パリの散策」
...そして最後は憐れな浅薄なシンボリズムに堕ちて行つたのに比べると Huys Mans が中世紀の芸術といふところから神秘主義に入つて行つたのは...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...浅薄な「教科書学問」の横行のために蹂躙(じゅうりん)され忘却されてしまった...
寺田寅彦 「天災と国防」
...自分はまだ短歌連作というものについてはきわめて浅薄な知識しか持ち合わせていないから研究などというほどのまとまったことは到底できないであろうが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...生存を萎微(いび)させるようなものはなんでも取上げる浅薄な悲観思想...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...浅薄なる余の知る限りにおいては西洋の傑作として世にうたわるるもののうちにこの態度で文をやったものは見当らぬ...
夏目漱石 「写生文」
...今日の浅薄な人情をよく承知しながら...
蜷川新 「天皇」
...「どうせ証人の申立なんぞは浅薄なもので...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...厭世思想を抱いたりする浅薄な...
牧野信一 「山を越えて」
...浅薄なる外来宣教師に佞(ねい)したり...
南方熊楠 「十二支考」
...今後とも尻込みする程に浅薄なものであるのか?「芸」のため「道」のために...
三好十郎 「俳優への手紙」
...にわかな思いつきの浅薄な志だと取られないようにしていただけば...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恥さらしとかいうふうな浅薄な考えではなく...
室生犀星 「姫たちばな」
...浅薄なる犯行隠蔽の手段なるが如きも...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...呂布の如き粗暴で浅薄な人間を主君に持ったため...
吉川英治 「三国志」
...独占という暗い浅薄な政策とは全然両立し得ない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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