...活仏気取りの浅墓な心懸の人々には...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...浅墓な凡慮をめぐらしてみるばかりの事でございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...とただひたすらに幕府大事の心から浅墓にもお断りしようとして...
太宰治 「右大臣実朝」
...そんな浅墓(あさはか)な韜晦(とうかい)は...
太宰治 「新ハムレット」
...浅墓(あさはか)な...
太宰治 「八十八夜」
...そんな浅墓(あさはか)な素振りは微塵(みじん)も示さず...
太宰治 「パンドラの匣」
...こうした造化の設計には浅墓(あさはか)なわれわれには想像もつかないような色々の意図があるかもしれないという気がする...
寺田寅彦 「高原」
...人間的経験の大事な点での浅墓さを暴露するものに他ならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――だが世間は何と浅墓なオッチョコチョイに充ちていることだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...浅墓の極みである...
戸坂潤 「読書法」
...人生の余剰価値ともあるべき筈の芸術が浅墓なことであるくらゐならば...
中原中也 「撫でられた象」
...それにはまず朝霞の心を掴んでおくにかぎると浅墓(あさはか)な才覚をし...
久生十蘭 「無月物語」
...そういう企てがどれほど浅墓なものかということを間もなく思い知らされた...
久生十蘭 「無月物語」
...二千々子さまは、その辺にいる蒙昧なパン嬢とはちがうから、アメリカ人の子供を生めば、じぶんまでが、アメリカ人になったと感ちがいするほど、浅墓ではない...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...浅墓(あさはか)なる教訓なれば夫(そ)れまでのことなれども...
福沢諭吉 「女大学評論」
...そんな浅墓(あさはか)なもんじゃないわ...
夢野久作 「女坑主」
...……ああ……浅墓(あさはか)な私……私は校長先生のお金に関する醜いお仕事の数々を知り過ぎるくらい...
夢野久作 「少女地獄」
...何と云う浅墓な愚かな娘であろう...
渡辺温 「絵姿」
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