...ファラデーに「俗人の浅墓(あさはか)な生活や日日の事に齷齪(あくせく)するのとは全くの別天地で...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...それはただ人間の浅墓(あさはか)な心にのみ存在する...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...浅墓なものですが...
太宰治 「新ハムレット」
...浅墓な魂胆があったのだ...
太宰治 「新ハムレット」
...いっそ、こうなれば、度胸を据(す)えて、堂々、袴(はかま)はいて出席し、人が笑ってもなんでも、てんとして名士の振りを装い、大演説でも、ぶってやろうかと、やけくそに似た荒(すさ)んだ根性も頭をもたげ、世の中は、力だ、飽くまでも勁(つよ)く押して行けば、やがてその人を笑わなくなり、ああ、浅墓だ、恥を知れ! 掌を返すが如くその人を賞讃し、畏敬の身振りもいやらしく、ひそかに媚(こ)びてみつぎものを送ったり何かするのだ...
太宰治 「善蔵を思う」
...浅墓(あさはか)な...
太宰治 「八十八夜」
...そんな浅墓(あさはか)な素振りは微塵(みじん)も示さず...
太宰治 「パンドラの匣」
...浅墓な客観(かくゝわん)芸術に対して真摯な主観芸術の発表であると言つても差支なかつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...吾々人間の浅墓(あさはか)な智慧などでは到底いつまでたっても究め尽せないほど不思議な真言(しんごん)秘密の小宇宙なのである...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...こうした造化の設計には浅墓(あさはか)なわれわれには想像もつかないような色々の意図があるかもしれないという気がする...
寺田寅彦 「高原」
...往々浅墓な意味に於ける没論理主義として片づけるのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...さてわが国などで啓蒙というものに就いて懐かれている見解が又右と全く同様にごく浅墓な「常識」のものだということが判るだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...浅墓の極みである...
戸坂潤 「読書法」
...人生の余剰価値ともあるべき筈の芸術が浅墓なことであるくらゐならば...
中原中也 「撫でられた象」
...浅墓であることの象徴みたいだと予てブラ公はさう思つてみてゐるのである)...
中原中也 「引越し」
...またはただ浅墓な征服慾に駆られているのだろうか...
夏目漱石 「道草」
...すると女などは浅墓(あさはか)なものだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そんな浅墓(あさはか)なもんじゃないわ...
夢野久作 「女坑主」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??