...「家庭の中からこういう浅ましい者を出しまして……恥入っております……」ともう一度私は額の汗を拭った...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...「あゝ浅ましいことを口走っているな」と思いながら云っていた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...何か東京弁と云うものが浅ましいように感じられて来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...等しく浅ましい姿である...
外村繁 「澪標」
...また心持までも逆転したのは浅ましいことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...見るも浅ましいので...
中里介山 「大菩薩峠」
...またその浅ましい見世物を...
中里介山 「大菩薩峠」
...何の罪で私はこう云う浅ましいなりわいをするような身となったのでございましょう...
中里介山 「法然行伝」
...朧の月が橋の下の浅ましい世界を夢の国のように照し出しました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...浅ましい心を起しちゃならねエ」平次はそんなことを言いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んという浅ましいことでしょう...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...主人のこんな浅ましい顔を見ると...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...此日隣のは弥々(いよいよ)浅ましい姿になって其惨状は筆にも紙にも尽されぬ...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...浅ましいとも醜悪とも...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...彼は見るも浅ましい裸形のなりで...
牧野信一 「鬼涙村」
...どうしてそのようなお情ない浅ましい御心にお変り遊ばしたので御座いましょう...
夢野久作 「白髪小僧」
...じっと二つの浅ましい死骸の姿を見ておりましたが...
夢野久作 「白髪小僧」
...浅ましい限りであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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