...やにわにその浅ましい男に躍りかかると...
モオパッサン 秋田滋訳 「墓」
...女よりも浅ましい熱情を鼻にかけて...
有島武郎 「或る女」
...女は生れさえすりゃ誰でも処女だ、純潔だのに、一人で純潔がって廓の売色を、汚(けが)れた、頽(ただ)れた、浅ましい、とその上に、余計な事を、あわれがって、慈善家がって、異(おつ)う済まして、ツンと気取った...
泉鏡花 「薄紅梅」
...海外に密航して浅ましい生活するのは少いやうですが...
伊藤野枝 「福岡の女」
...どうしてこんな浅ましい姿に」「お嬢様...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...兵馬は自分で浅ましいと思いながらも...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんまり慾一方で浅ましいものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...我ながら浅ましいことをしてけり...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あんな浅ましい図に比べりゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その水死体を見付けたのは浅ましいことでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嫉妬に狂う浅ましい姿です...
野村胡堂 「百唇の譜」
...山に捨てられたのを喰ふて生きて居るといふやうな浅ましい境涯であつた...
正岡子規 「犬」
...何と云ふ浅ましい事であつたらう...
村山槐多 「殺人行者」
...浅ましいまで烈(はげ)しい闘諍(とうそう)の数々が...
柳田国男 「海上の道」
...このような浅ましい運命に陥れたものは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...――浅ましいと思います...
吉川英治 「親鸞」
...(怖ろしい、浅ましい...
吉川英治 「親鸞」
...と彼は自分の浅ましい行為にも泣いた...
吉川英治 「柳生月影抄」
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