...誠に浅ましい次第では無いか...
石川三四郎 「吾等の使命」
...僕のような夢にまで鱈腹食って覚めてから下痢するというほどの浅ましい凡夫でも...
大杉栄 「獄中記」
...何か東京弁と云うものが浅ましいように感じられて来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...女房の顔には殆ど生傷(なまきず)が絶えぬといふやうな寧(むし)ろ浅ましい境遇に陥つて行つた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...浅ましい人間生活の相を見る...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...浅ましいところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...六道も灌頂も打忘れて著聞集に引かれて行くことが浅ましい...
中里介山 「大菩薩峠」
...出て行けがしに虐待している浅ましい孫右衛門だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...百本杭(ぐい)から浅ましい姿で引上げられました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...唇から唇へと漁り歩く浅ましい姿は...
野村胡堂 「百唇の譜」
...我ながら浅ましい思いがすると...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...些細(ささい)な浅ましいことだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...何たる貪慾の勝つた浅ましい心だらう...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...浅ましい卑猥な赤裸々の姿になつて転げてしまつた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...これは大根がごく気が小さく、人に出世されるのが怖ろしいのだろうが、じつに浅ましい...
正岡容 「寄席」
...浅ましいことばかり――ことさら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どうしてそんな浅ましい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...生命(いのち)のたすかる道はあるまい」「浅ましい御思案...
吉川英治 「新書太閤記」
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