...そして浄めのお水を差しだすと...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...ヲンナの頭は塩で浄められた様なものである...
李箱 「狂女の告白」
...世界が終わりになったと信じて似たような浄めの行動をしてきた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...地所の祓い浄めをしてみようということになりました...
豊島与志雄 「霊感」
...斯(こ)う行い浄めて居られるのは...
野村胡堂 「百唇の譜」
...ものの一二時間もそれで手を洗い浄めてからでなくては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それには先づ前もつて林檎をよく洗ひ浄めて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そのため禊をして身を浄めませう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それが心を浄めたり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...所の者どもたびたび像内へ草木が生え込むを抜き浄め...
南方熊楠 「十二支考」
...肉体が長い重い病のために浄められて前よりもよい状態になるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...放蕩で穢れた自分を浄めるための...
矢田津世子 「女心拾遺」
...我々の信仰は最も慎しみ深いもので、心と身を浄めて、穢(けが)れを去り悪念(あくねん)に遠ざかり、一夜を神の前に参籠(さんろう)することによって、団体共同の幸福が得られると思っていたことは、仏法の教えよりも、むしろ国固有の神道の方に近かった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...キレイに洗い浄められて...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...全身に黥(いれずみ)したる中老人が竹箒を荷(かつ)ぎて本堂の前を浄め居り...
夢野久作 「白くれない」
...その疵口は水夫長が手ずから強いアルコールで拭き浄めてやったものであった...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...香を焚(た)いて道を浄め...
吉川英治 「三国志」
...それに自己を没入することは自己の浄められるゆえんであることもわかる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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