...その教会の入口のところに「浄めのお水」をかける老人がいた...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...かくて地上生活の残渣(ざんさ)はきれいに洗い浄められ...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...その母なる土を浄めないではおかないのだ...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...部落の人は共同風呂を作ったばかりでなく、千代の命日には、風呂供養とも云うべき一種の行事を営んで千代の霊を慰めたが、その日は部落の人たちは、一日じゅう行水(ぎょうずい)もしないで、風呂桶を浄め、そして、それに供えものをし、燈明をあげるのであった...
田中貢太郎 「風呂供養の話」
...とかく飲みすぎ食べすぎる胃腸を浄めるためにも...
種田山頭火 「其中日記」
...すっかり浄められ贖われたに違いないのだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その地所の浄めを...
豊島与志雄 「霊感」
...そして、中の草を焼き、塩を撒き、香を注いで、土を浄めてから、跪いて、諸天に祈った...
直木三十五 「南国太平記」
...ものの一二時間もそれで手を洗い浄めてからでなくては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...天帝を拝みに来る諸天神の足を浄める役にされたが...
南方熊楠 「十二支考」
...自分の死によって今までのすべての悪いと云わるべき行為が浄められるものだと云う様な感じを持って居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...浄めると云うのは悉(くわ)しく調べるのである...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...手足(てあし)も浄めて来た次第ですが」「なんじゃと」「沐浴(もくよく)ということをごぞんじないか...
吉川英治 「黒田如水」
...はやくより清堂を浄めて...
吉川英治 「三国志」
...――出羽も』『はっ』大廊下では、茶坊主たちが、血を拭き廻ったり、水で浄めたり、塩を掃いたりしていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...身を浄めて、範宴は、参朝した...
吉川英治 「親鸞」
...その子の体じゅうをお湯で浄めてやったり...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...それに自己を没入することは自己の浄められるゆえんであることもわかる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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