...貧しいながらここは私にとってまったくの浄土世界です...
上村松園 「画室談義」
...まだこのような清浄な池で満足していた幾万の鴨や鵞鳥が人間の堕落も知らずにむらがっていたのかもしれない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分で浄瑠璃の丸本を書いたのも二...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...四辻の西南(にしみなみ)の角に大音寺といふ浄土宗の寺があつたからである...
永井荷風 「里の今昔」
...毎朝(まいちょう)不浄(ふじょう)のもの検査すべければ薬局に送り届けよなぞ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...身の浄不浄を選ぶのでもない...
中里介山 「法然行伝」
...悟浄は、魂が甘く疼(うず)くような気持で茫然(ぼうぜん)と永い間そこに蹲(うずくま)っていた...
中島敦 「悟浄出世」
...浄衣を着た巫(かんなぎ)二人が榊葉(さかきは)を持って神楽(かぐら)を奏し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……三人の魂はアルプスの雪に浄められて天に昇りました...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...瀬戸内海の島々の癩が一日も早く浄められ小島に麗わしき春のきたらん事は女史一人の願ではない...
光田健輔 「小島の春」
...また神力を添え心身を清浄にする事で...
南方熊楠 「十二支考」
...荷亭月浄浴清涼...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...極度に浄(きよ)められている……飽く迄も悲しく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ただひとり浄几(じょうき)の前に...
吉川英治 「三国志」
...九品(くほん)の浄土(じょうど)...
吉川英治 「新書太閤記」
...池から池へながれて行く小川に寄って手を浄(きよ)めた...
吉川英治 「源頼朝」
...また阿弥陀崇拝や浄土の信仰に転向してゆく契機がすでにこの内に含まれているとも見られる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その霊感を託するものをあらゆる人体の美のうちの最も超人間的な最も清浄な美に求めることは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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