...彼は流謫の身で、雪国の厳しい冬を過ごしていた...
...この小説は、江戸時代に流謫された武士の物語である...
...彼女は流謫の武士の妻となり、地獄のような生活を送った...
...流謫の身の上を知る人々は、彼を同情の目で見つめた...
...彼は流謫の身であるが、それでも自分の信念を貫こうとしている...
...ハイネは「流謫(るたく)の神々」の中に十字架に逐(お)はれたギリシアの神々の西洋の片田舎に住んでゐることを書いた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...そこに流謫の余生を送り六三歳で死んだ(紀元前三二二年)...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...自分で自分に押しつけた名目不分明な流謫生活を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...流謫(るたく)したる人々を...
直木三十五 「南国太平記」
...流謫(るたく)脱奔したる者を...
直木三十五 「南国太平記」
...遥かヤルート島へ流謫(るたく)され...
中島敦 「光と風と夢」
...いわば喧嘩(けんか)を売られたに過ぎぬのだから)が千浬(カイリ)離れた孤島に流謫(るたく)され...
中島敦 「光と風と夢」
...彼は身と自らを人生から流謫(るたく)させたのではなかったか)鍛冶屋(かじや)の薄暗い軒下で青年がヴァイオリンを練習していた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...すなわち第十一世維新王は十七歳の時に廃位されて南印度洋の孤島レユニオン島へ流謫され...
久生十蘭 「魔都」
...流謫の地に見えた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それらの流謫(るたく)の神々にいたく同情し...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...自身の流謫的境遇を何故そのようなものとして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのことによって宝石となり得る優秀な人々にとって流謫(るたく)とは何たる深い意味をもっていることでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分の流謫を支え切れなかったのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...馬来は流謫地という意味だそうだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...ユウゴオが王党の一人として流謫(りうてき)せられて居た英仏海峡の島からムネ・シユリイに寄せた物である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...流謫(るたく)のお方を後鳥羽院(ごとばいん)としたのは全く私の思いちがいで「順徳天皇」でなければならない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...流謫(るたく)の四星霜を出羽上(かみ)ノ山(やま)に過した沢庵は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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