...葉子はその目を迎えて情をこめた流眄(ながしめ)を送り返した...
有島武郎 「或る女」
...その銀色の目で流眄(しりめ)にかけたが...
泉鏡花 「悪獣篇」
...」と莞爾(にっこり)した流眄(ながしめ)の媚(なまめ)かしさ...
泉鏡花 「婦系図」
...女房のお増に流眄(しりめ)にかけられ...
泉鏡花 「婦系図」
...」と美しく流眄(ながしめ)に見返った時...
泉鏡花 「婦系図」
...彼女の方へはチラリとそつけない流眄(ながしめ)を与へたきりで...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...チラリと土蔵のほうへ流眄(ながしめ)をくれながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...チラリとキャラコさんのほうへ流眄(ながしめ)をくれて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...俺だって油断が出来ないからね」といって乱痴気騒ぎの方に流眄(ながしめ)をしながら...
久生十蘭 「魔都」
...額に瘤のある男がじろりと相手の顔へ不機嫌さうな流眄(ながしめ)をくれながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...見るともうもうただ心配で……」「何をそのように仰言(おっしゃ)ってじゃ」お春は微笑みの眼で鏡に流眄(ながしめ)をくれながら...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...流眄(ながしめ)を送って...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...※藐流眄(べいびょうりゅうべん)...
南方熊楠 「十二支考」
...流眄によく合えど...
南方熊楠 「十二支考」
...流眄(ながしめ)ともつかず注目ともつかない眼ざしをすらりとさほ子の頬の赤い丸顔に投げ...
宮本百合子 「或る日」
...生れつき流眄(ながしめ)を使う浮薄な...
宮本百合子 「アンネット」
...ひろ子へ流眄(ながしめ)を使った...
宮本百合子 「高台寺」
...ジロリと流眄(ながしめ)をくれた忠房は...
吉川英治 「剣難女難」
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