...すっかり齟齬(そご)してしまったのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...故に心齟齬(そご)して相和(くわ)せず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...その間に齟齬のあることがあり...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...予(わし)は只(たゞ)もう齷齬(あくせく)とお前(まへ)を喜(よろこ)ばさうと念(おも)うて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...次には近似の意義に関する意見の齟齬が問題となる...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...ある停留所に電車が到着する時刻の齟齬(そご)の状況は...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...甲の場合に試験した結果と乙の結果と全然齟齬(そご)したりするのは畢竟(ひっきょう)このためである...
寺田寅彦 「物理学の応用について」
...ここにおいて要駕策また齟齬(そご)せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼は自分の計画の齟齬(そご)しなかったことに興味を覚えた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...一種の齟齬(そご)を感じた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気が気に通じ心が心を喚起(よびおこ)し決して齟齬(そご)し扞格(かんかく)する者で無い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...齟齬しながら鈍重に歩いて行くこゝに機械の哲学者がある―――彼は技師を宣言し...
槇村浩 「大江満雄に」
...齟齬は此辺より始まる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...而して年次若くは干支と年齢との齟齬は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...計(はかりごと)の齟齬(そご)に...
吉川英治 「三国志」
...大いなる齟齬(そご)を来(きた)しまして」「とだけではわからぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...露顕(ろけん)によって齟齬(そご)してしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...いかに玄蕃允の大きな齟齬(そご)があったといえ...
吉川英治 「新書太閤記」
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