...又其の奇怪な流暢な口辞を振い始めた...
有島武郎 「かんかん虫」
...それが流暢なる立派な文学であります...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...意外、流暢な日本語で、「うふふふ、俺の頬っぺたをうったんじゃ、手の方がいたかったろう」といった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...流暢な英語で次ぎのやうな事をいつた...
薄田泣菫 「茶話」
...『タイム?』と英語で! じつに流暢な英語で!緑蔭芝生に日光がそそいで...
谷譲次 「踊る地平線」
...えへん! と親分はここで咳払い――もちろん流暢な仏蘭西語で――をして...
谷譲次 「踊る地平線」
...私は流暢なふらんす語を話すのである...
谷譲次 「踊る地平線」
...一と度び彼に朗読されると何とも云えない流暢な響きを伝えて...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...流暢な純な言葉とは...
田山花袋 「丘の上の家」
...流暢な映画が出来るのではなかろうかと...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...美しい流暢なフランス語で話し出しました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ジロウ――お前のことは予々(かね/″\)お前の兄から……」フロラは流暢な自国の言葉で...
牧野信一 「ガール・シヤイ挿話」
...」――忽ち流暢な朗らかな言葉が私を縛つたのである...
牧野信一 「競馬の日」
...G・L・マイアム――」たしか彼が最も流暢な日本語で斯う云つて僕の肩をつかんだのだつたと思ふ...
牧野信一 「交遊秘話」
...その位は流暢なものよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よせばよいのに自分だけは流暢な英語のつもりで目指す場所をきいて見ました...
森律子 「三度會つた巡査」
...高尚流暢な文章の風趣も何も見はしない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...岡本君は驚くべき流暢なフランス語でよく話す...
横光利一 「欧洲紀行」
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