...流れ渡る月光の外野を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...Aは KOMOIDOS なる喜劇役者といふ言葉は KATA-KOMAS なる即ち「村から村へ流れ渡る」の意から転じて KOMOIDOS といふ言葉が出来たのだ――と主張し...
牧野信一 「歌へる日まで」
...村から村へ流れ渡る――といふ意味の言葉である由だ...
牧野信一 「喜劇考」
...おそらく村から村へ流れ渡る者の胸のうちには...
牧野信一 「喜劇考」
...止め度もなく流れ渡る者――永遠のヴアガヴオンドと同意の語であるが...
牧野信一 「喜劇考」
...「蛙(かえる)が鳴いたから帰えろ帰えろ」と子供の声も黄昏(たそが)れて水底(みなそこ)のように初秋の夕霧が流れ渡る町々にチラチラと灯(ともしび)がともるとどこかで三味線の音が微(かす)かに聞え出した...
水上滝太郎 「山の手の子」
...こうして君子はついにこの旅芸人に連れられて旅から旅を流れ渡るようになった...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...その下に真黒く横たわる谷郷村の盆地を冷やかに流れ渡る夜風に背中を向けた草川巡査は...
夢野久作 「巡査辞職」
...旅から旅と流れ渡る樣になり...
若山牧水 「山寺」
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