...かかる処に流された...
泉鏡花 「婦系図」
...流されたり停(とま)ったりして...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...長年の風雨に流されたらしく...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...放流された場所だけを覚えていて...
豊島与志雄 「山上湖」
...幾滴の血が流されたか!」「そうばかりだと思ってちゃいけない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まるで絶海の孤島に流された囚人がこの船一艘逃(のが)しては一生涯本國へ歸る望みがないと必死に先を爭ふと同樣な有樣である...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...奥の方から押し流された砂金を見つけ出して拾って来ることが度々ありまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...黄褐色の濁水が滾々として押し流された...
長塚節 「太十と其犬」
...一人残らず斬られたり流されたり...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...「お菊ツ」激情に押し流されたやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...老人から背を流されたりしていた...
橋本五郎 「地図にない街」
...広島の橋梁(きょうりょう)が殆ど流されたとかいうことをきいたのは...
原民喜 「廃墟から」
...一八一六年(ナポレオンがセント・ヘレナへ流された翌年)六月十七日...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...――燕が何処まで流されたか...
牧野信一 「月下のマラソン」
...海へ突き流されたか――たった一ツ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...もう大海へ押し流されたに違いない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...老人の死躰はもっと遠くまで流されたのだろう...
山本周五郎 「さぶ」
...架(か)けたかと思えば流され流されたかと思えば架ける...
吉川英治 「上杉謙信」
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