...派手に美(うるわ)しき声す)月の灘の桃色の枝珊瑚樹...
泉鏡花 「海神別荘」
...博士を背負ったまま派手に顛倒した...
海野十三 「地球発狂事件」
...今度は派手に兵隊が出て行って...
高見順 「いやな感じ」
...酒宴は一そう派手に物狂わしくなって行くばかりであったが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...大船に乗った気で一つ思い切り派手に年越しをするんだね...
太宰治 「新釈諸国噺」
...今度こそ思ひ切り派手に此の娯しみに耽る事が出來る...
中島敦 「盈虚」
...油屋は派手にはやっているが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いつもは派手に賑やかに店を開いてゐるのですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたしたちの様子はわたしたちの仲間だけで派手に目立つような化粧のしかたになつて来る...
林芙美子 「淪落」
...派手にひろがったり舞いあがったりする...
久生十蘭 「だいこん」
...「大層、派手に、わたしを嚇(おど)かしなさるが、どげなわけかね?」「嚇かしじゃありませんです...
火野葦平 「花と龍」
...すこんからんと派手に画面の大見得を切った芝居噺のころの構成とはよほど異なっていることだろう...
正岡容 「我が圓朝研究」
...彩色もまた柔かく派手に彩色せられて居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...その進退動作を派手にやるわけであった...
山本周五郎 「思い違い物語」
...あるくときにはかなり派手にびっこをひいた...
山本周五郎 「季節のない街」
...かなり派手にやったとも思うけれども...
山本周五郎 「七日七夜」
...表面派手に見えてよくおどける癖のある幸子は...
横光利一 「旅愁」
...ずゐぶん派手になつて來たものである...
吉川英治 「折々の記」
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