...どの姉妹(きょうだい)も活々して、派手に花やかで、日の光に輝いている中に、独り慎ましやかで、しとやかで、露を待ち、月にあこがるる、芙蓉(ふよう)は丈のびても物寂しく、さした紅も、偏(ひと)えに身躾(みだしなみ)らしく、装った衣(きぬ)も、鈴虫の宿らしい...
泉鏡花 「婦系図」
...あいつは派手に毎晩飲んでいる...
梅崎春生 「Sの背中」
...大船に乗った気で一つ思い切り派手に年越しをするんだね...
太宰治 「新釈諸国噺」
...また昔のように四人で派手に遊ぼうじゃないか...
太宰治 「新釈諸国噺」
...近頃派手になったんだよ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...こんなに派手に正面を切って逃げ出すという手はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...派手に美しい錦子の洋服姿であり...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...わたしたちの様子はわたしたちの仲間だけで派手に目立つような化粧のしかたになつて来る...
林芙美子 「淪落」
...でも冬場も派手に暮らし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...御丁寧にもエロを鳴り物入りで派手になぞったなんて落語家は...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...主より派手に着飾ろうとする僕(しもべ)があろうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...おかっちゃんは初めから派手に「モーション」をかけていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...かなり派手にやったとも思うけれども...
山本周五郎 「七日七夜」
...職業婦人の服装が派手になって行く訳職業婦人の服装がどうしてこんなに派手になって行くか...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...派手に優しい女の踊(をどり)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...紫紺緞子(しこんどんす)へ銀糸の入った帯を派手に締め...
吉川英治 「剣難女難」
...派手に押しよせてきた...
吉川英治 「三国志」
...むらさき色の鮮かな花といへばいかにも艷々しく派手に聞ゆるが...
若山牧水 「樹木とその葉」
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