...彼女はとても活弁で、話し上手な人です...
...あの営業マンは、口が上手くて活弁なので、お客様から好かれています...
...演説コンテストで優勝したのは、内容はさることながら、彼の活弁さが勝因だったと言われています...
...あの政治家は、国会での弁論が上手く、とても活弁であると評判です...
...故人は生前、活弁の才能を生かして、ラジオ番組の司会や講演会の講師などで活躍していた...
...芝居のせりふや活弁の文句でかき廻してしまふのだ...
有島武郎 「骨」
...熊谷が活弁の口調で云いました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...下手(へた)な活弁を労したり...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...そうして始めていわゆる活弁なるものを聞いて非常に驚いて閉口してしまって以来それきりに活動映画と自分とはひとまず完全に縁が切れてしまった...
寺田寅彦 「映画時代」
...今でも自分には活弁の存在理由がどうしても明らかでないのである...
寺田寅彦 「映画時代」
...お半二度左褄(ひだりづま)取る気やらまた晴れて活弁(かつべん)と世帯でも持つかその後(ご)の事はさっぱり承知致さず...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...活弁(かつべん)に血道を上げるとは実にお話にならない...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...活弁の一件がないにしてもあの女は行末望みがないようだ...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...もし審に此等の問に答得るの学力あらば誰か亦活弁とならんや...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...「古川緑波・徳川夢声等とゝもに活弁だった」としてある...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...万年草古老伝に此草は当山の霊草にて遼遠に在て厥死活弁じがたきをば此草を水盆に浮るに生者なれば青翠の色を含み若没者なれば萎めるまゝなりとぞ今現に検するに御廟の辺及三山の際に蔓生す毎年夏中是を摘みて諸州有信の族に施与の料とせり其長四五寸に過ぎず色青苔の如し按ずるに後成恩寺関白兼良(かねら)公の尺素往来(せきそおうらい)に雑草木を載て石菖蒲...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...運転手と云ふものの存在にも亦活弁(前文にすぐつづいてかう書くと何だかへんだが...
正岡容 「大正東京錦絵」
...二十余名の活弁の物真似(声帯模写という新名称を...
正岡容 「わが寄席青春録」
...俺の上衣じゃ」「儂のは」「お前のは……」○芝居の台詞を活弁の口調で言う兵「近衛後備歩兵第一聯隊長須知源二郎聯隊を代表して謹んで奏上し奉る...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...無論まだ活弁はいない...
山本笑月 「明治世相百話」
...活弁もやって見るとナカナカ楽じゃないね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...今のノスタレとオーム・シッコが二人でフロッキコートてえ活弁(かつべん)のお仕着せみてえなものを着込んで入口の処へ突立って...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...眼の前の山々に猥雑な名前を附けながら活弁マガイの潰れ声で説明するヒョーキン者もいる...
夢野久作 「爆弾太平記」
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