...夫故土地解放は私として洵(まこと)に已むを得ない結果行つたもので何と非難されても致し方ありませぬ...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...光緒己丑三月英倫役満東帰由法国之馬賽口登舟遇日本井上甫水兄亦自欧洲東帰者倚篷筆談不倦頗慰客懐甫水兄於書無敢不読既通泰西文字又通朱陸之学洵東方之博雅也将別矣率成一律以贈其帰時五月十八日舟過安南海書此...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...是れ洵に我日本の日本たる所以にして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...では洵に疏懶恥多しである...
辰野隆 「書狼書豚」
...……一洵老ひさしぶりに来庵――先日来不在中に来庵されたさうだ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...一洵君に連れられて新居へ移って来た...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...一洵炊君にたのんで何とかしてもらふことにして...
種田山頭火 「松山日記」
...┌どんぐり ┌どんぐり先生(一洵)“三鈍”│どんこつ │どんこ和尚(澄太)└どんびき └どんびき老豆腐の佃煮とは!“草庵きのふけふ”二月十五日晴...
種田山頭火 「松山日記」
...水を飲んですます!学校に一洵老を訪ねたが会へない...
種田山頭火 「松山日記」
...今度は直ぐ他の銭のとれる師匠の所へ弟子入りをするといふ様な洵にどうも薄情な世渡りになつちまひました...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...洵に見事なものである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...昼摘んだ川原撫子を簪代りにした若い女房が月下に鮎の籠を編む洵にそれらしい情景が快く浮んで来る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...カルサンといふ洵に響きのよい舶来語を使つて昔のもんぺ姿を抒してゐるのが面白い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...母子の情洵に濃やかで雨のやうに降りそそぐ感じがする...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...洵(まこと)にその所以(ゆえ)ありけるよ...
福田英子 「妾の半生涯」
...洵吉自身の気持を急廻転させる妖しい力を持っていた...
蘭郁二郎 「魔像」
...今日に限って洵吉は...
蘭郁二郎 「魔像」
...死んでるんだ――」洵吉は...
蘭郁二郎 「魔像」
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