...洵に幸ひでございます...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...洵にさん/″\な目に逢ひたり...
大町桂月 「春の筑波山」
...而モ甘ジテ之ヲ為ス所以ノモノハ洵ニ国家生民ノ為ニ図リテ一片ノ耿耿竟ニ忍ブ能ハザルモノ有レバナリ...
田中正造 「直訴状」
...一洵老来庵、先日来の酔態狂態を告白する、多少気持がよくなつた、やれ/\といふ感じである...
種田山頭火 「一草庵日記」
...……一洵老ひさしぶりに来庵――先日来不在中に来庵されたさうだ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...知人としては真摯と温和とで心からいたわって下さる一洵君...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...練兵場の枯草にも雲雀が春をよろこんでゐる!午前は一洵君来訪...
種田山頭火 「松山日記」
...ついでに洵汀居を訪ねる...
種田山頭火 「松山日記」
...今度は直ぐ他の銭のとれる師匠の所へ弟子入りをするといふ様な洵にどうも薄情な世渡りになつちまひました...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...昼摘んだ川原撫子を簪代りにした若い女房が月下に鮎の籠を編む洵にそれらしい情景が快く浮んで来る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...帝王の讃歌として洵に申し分のない出来だ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...母子の情洵に濃やかで雨のやうに降りそそぐ感じがする...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...洵(まこと)に危急存亡の秋なるに...
森鴎外 「舞姫」
...寺田洵吉は、フト郷里(くに)の荒果てた畑を偲い出しながらぐんぐん墜落する西日の中に、長い影を引ずって、幾度か道を間違えた末、やっと『水木舜一郎』の表札を発見した時は、冷々(ひえびえ)とした空気の中にも、体中がぽかぽかするのを感じた...
蘭郁二郎 「魔像」
...(ナンダ写真だったのか)寺田洵吉は...
蘭郁二郎 「魔像」
...「すごいぞ、大成功……」そういいながら、水木と洵吉とは、まだ濡れている写真を奪合うようにして覗きみては、手を拍(う)って喜び、部屋の中を踊廻っていた...
蘭郁二郎 「魔像」
...洵吉は急いで下駄をぬぐと...
蘭郁二郎 「魔像」
...洵吉は、一寸、くすぐったい気持になって、忍び足に水木の傍に寄ると、そっと、彼の肩をつついた...
蘭郁二郎 「魔像」
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