...洵に幸ひでございます...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...洵に眼つきから何から只者でない...
海野十三 「あの世から便りをする話」
...是れ洵に我日本の日本たる所以にして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...洵に稀有の大磐石也...
大町桂月 「十和田湖」
...各自の性格に於て洵によく其一致を保てども...
高山樗牛 「一葉女史の「たけくらべ」を讀みて」
...一洵炊君にたのんで何とかしてもらふことにして...
種田山頭火 「松山日記」
...一洵無水和蕾の三君は居残つて...
種田山頭火 「松山日記」
...夕方、一洵居徃訪、まだ講演旅行中、奥さんに事情を話して米を借りる、奥さんが親切なだけ私は恥づかしかつた...
種田山頭火 「松山日記」
...それで是は洵によい者を得たと思つて...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...洵に羨望の的になります...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...この事は茶山翁も「初千祺為レ吏以為吟哦廃レ務既聞其事漸理以為雅事必堕而其詩如レ斯千祺洵不レ可レ測矣」と心配もしたが...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...洵にこの作者に著しい思ひやりの深い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...洵(まこと)や蛇は寸にしてその気ありで...
南方熊楠 「十二支考」
...此の字音のことは洵(まこと)に困難な問題でありまして...
森鴎外 「假名遣意見」
...洵(まこと)に危急存亡の秋(とき)なるに...
森鴎外 「舞姫」
...今までの洵吉には...
蘭郁二郎 「魔像」
...一度何処かで、とても公開することは出来ないだろうけれど……会員組織ででもいいから、展覧会をやってみたいね、きっと驚くぜ、中には卒倒する奴が出るかも知れないぜ――」無論、洵吉も、大賛成だった...
蘭郁二郎 「魔像」
...洵吉も、水木の横顔にひくひくと動く、(蒼白い、重大な決意)に押されて、口を噤(つぐ)んでしまった...
蘭郁二郎 「魔像」
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