...こんなに拡がって日本全国津々浦々まで行き渡ったことは...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...更にこの切手を貼つた手紙が全國津々浦々に行き渡る時...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...果せるかな恐ろしい異人の黒船は津々浦々を脅(おびや)かすと聞くけれど...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...日本の津々浦々で大騒ぎをしている子さらいの仕業でしたら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お針仕事が、津々浦々の、女たちにもわかりよいやうに、反物の幅(はば)は、およそ男の人の絎(ゆき)に一ぱいであることを目標(めあて)とし、その布を、袖に四ツに畳んで折り、身ごろを長く四ツに折ればとれる...
長谷川時雨 「きもの」
...津々浦々のはてまでも永く記憶されたのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ロシアの津々浦々...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...津々浦々に石油徴発員が飛んで少量の石油も見逃さない...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...津々浦々に聴えただけ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...若狭(わかさ)の津々浦々を売り歩いたのである...
森鴎外 「山椒大夫」
...宮本武蔵の名は津々浦々に響き渡っていたS=道場の表念流剣道指南...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...国粋万能を叫ぶ声が津々浦々に満ち満ちて...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...南朝鮮の津々浦々をまわって見たまえ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...津々浦々の有志とか...
夢野久作 「爆弾太平記」
...日本国中津々浦々までも伝わって...
夢野久作 「名娼満月」
...――というのは、源九郎義経が平家を壇ノ浦に討ったさい、その水案内(みずさき)にはここの串崎船が先陣をつとめ、その功で以来「――日本国中、津々浦々、どこに寄っても、串崎船は公役を受くるに及ばず」という公役免除の墨付(すみつき)をうけており、いかなる軍官の命でも、おいそれとは応じない気質(かたぎ)をもっていたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...間違っている!」「なにが間違っているか」「蜂須賀村はおろか、尾張一国はおろか、津々浦々、いかなる辺土たりとも、一尺の土たりとも、おれの物だという土は、この国においてはないはずでおざる...
吉川英治 「新書太閤記」
...津々浦々の青年の血へ響いて来た時には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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