...』こんな事を言ひながら頻(しき)りと洟水(はなみづ)を啜つた...
石川啄木 「道」
...鼻洟(はな)は半(なかば)開いた口に垂れ込み...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...洟(はな)を出すのがあるといいますもの...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...彼女はすつぼり水洟を拭きとつた...
原民喜 「雲雀病院」
...ハンカチで洟(はな)をかんだ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...教室で咳をしたり洟(はな)をかんだりする者は一人もなかったから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...――阿賀妻は海に向いてくンと洟汁(はな)をかんだ...
本庄陸男 「石狩川」
......
山之口貘 「詩とはなにか」
...涙と水洟(みずばな)をたらし...
山本周五郎 「青べか物語」
...涙と水洟(みずばな)をたらし...
山本周五郎 「青べか物語」
...茶の中へ一滴の水洟(みずばな)をこぼしたのである...
吉川英治 「大谷刑部」
...青(あお)ッ洟(ぱな)だの...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...洟(はな)といえばすぐ洟紙(はながみ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...よくよく嬶(かかあ)の尻に敷かれッ放しな洟(はな)ッ垂らしの亭主だと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ちン! と二つほど水で洟(はな)をかんで...
吉川英治 「松のや露八」
...私はまだ洟(はな)たれの童(わっぱ)...
吉川英治 「源頼朝」
...あの洟(はな)たれ首の髻(もとどり)つかんで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あわてて眼を拭いたり洟(はな)をかんだりして起上がり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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