...百里の遠き洞窟(ほらあな)の奥にや今は眠るらむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「あの洞穴へはいって見たんだ...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...洞庭(どうてい)西湖を恥じざる扶桑(ふそう)第一の好風も...
太宰治 「惜別」
...空洞(うつろ)な笑い声を立てたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...そして洞穴の水ぎはにはいろんな美しい貝がらがうづたかくつもつてゐます...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...世間では洞窟(どうくつ)だと言っていますから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人樣のお情けで命をつなぐ貧乏人ぢや」と宇古木兵馬の聲が洞(うつ)ろに響きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四方の壁も天井もすすけきっている洞窟(どうくつ)のような部屋だった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...洞の奥へもぐりこんで行ったとき...
久生十蘭 「あなたも私も」
...四百万の軍隊が最後の洞穴やギリギリの山奥にたてこもって死にものぐるいに抗戦をつづけたら...
久生十蘭 「だいこん」
...洞海湾(どうかいわん)で殉難した死者を祭る年中行事である...
火野葦平 「花と龍」
...まるで光り輝く空洞のように見え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...他合もなく解り切つて居るといふやうな夥しい焦燥の余り……もう何らの感情も消え去つたかと疑はれる洞ろな肉体を...
牧野信一 「白明」
...百千の媚惑脅迫と難闘して洞穴や深山に苦行を累(かさ)ねたが...
南方熊楠 「十二支考」
...欲問洞庭囲幾何...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...私は一歩もこの洞穴を出ることが出来ませんので...
夢野久作 「犬の王様」
...其の晩は西洞といふ山の中の村へ泊つた...
吉江喬松 「山岳美觀」
...曹休に一軍を付けて洞口方面へ急がせ...
吉川英治 「三国志」
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