...白旗をひるがへして洛陽に入れるの日に兆したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...この金の行きどころは洛北岩倉村にあるので...
中里介山 「大菩薩峠」
...その縁起を源(たず)ぬるに、慶安の頃ほひ、山城国、京洛、祇園の精舎(しょうじゃ)に近く、貴賤群集の巷(ちまた)に年経て住める茶舗美登利屋(みどりや)といふがあり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...洛中洛外が何とのう...
夢野久作 「名娼満月」
...父に伴はれて洛東の粟田山にあつた当時の京都療病院の室内を見て廻り...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...洛中の人となつてからもうすでに十六年...
吉井勇 「老境なるかな」
...驢(ろ)をひいた仲買人の群れだの、鶏車(チイチャー)と呼ぶ手押し車に、土地の糸や綿を積んだ百姓だの、獣の肉や果物を籠(かご)に入れて待つ物売りだの――すでにそこには、洛陽船を迎えて、市(いち)が立とうとしていた...
吉川英治 「三国志」
...洛陽に吏事をしておったから...
吉川英治 「三国志」
...またぞろ洛陽の陣中...
吉川英治 「三国志」
...「なんだろう?」曹仁は、洛中の邸から、すぐ内府へ急いだ...
吉川英治 「三国志」
...ここ魏の陣気をはるかにうかがうに、おそらく大敗のこと、洛陽に聞えて、敵は思いきった大軍をもって、ここを援(たす)けにくるにちがいない...
吉川英治 「三国志」
...魏の洛陽に遷(うつ)され...
吉川英治 「三国志」
...洛南(らくなん)の羅刹谷(らせつだに)で会うたきり...
吉川英治 「私本太平記」
...一路上洛のご用意をととのえるには...
吉川英治 「私本太平記」
...われらが洛中へ入る日まで...
吉川英治 「私本太平記」
...けれど洛民の恐怖はそれだけのものでなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...すぐ洛中(らくちゅう)をくまなくただしてご前(ぜん)へその者を召(め)しつれます」「やってみろ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――つまり洛中洛外の諸商人に...
吉川英治 「新書太閤記」
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