...三であったであろう)の洗練された美しさもさることながら...
上村松園 「車中有感」
...それには洗練された都会育ちの下町娘よりも熊襲の血脈をひいている九州の野性的な女の方が遙かに好適であった...
辻潤 「ふもれすく」
...小林のには洗練されたベランメイが装置されているだけに少しは苦み走って見えるのが取柄だろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...またそのつぎの「己(おの)れにかちて」などは勇の最も洗練されたるものである...
新渡戸稲造 「自警録」
...洗練された洋装、コバルト色の小さいスーツケースを持って、ややルージュの濃い、何んとなく颯爽としたのが、口笛でも吹きたそうな、靴の踵でリズムを取り乍(なが)ら、もう一度、「御免遊ばせ」明るくこう訪れるのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...洗練された皮肉もある...
久生十蘭 「キャラコさん」
...洗練された社交的な身振りが...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...マザロフが洗練された物腰で言い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...しかし純粋の愛の快楽は最も発達した理性と最も洗練された徳性との考慮に値するであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...高級となり洗練された人間ほど微妙な間色の配合...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...趣味の洗練された藤壺辺のことがなつかしく源氏には思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...使いに託してよこした夜着や衣服類に洗練された趣味のよさが見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女房や童女の服装などにも洗練されたよい趣味を見せていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...外の童女と違った洗練された身のとりなしも見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ぼんやりとしていた筆者にその際の洗練された細かな物好みで製作されたおのおのの式の賀品などのことによく気がつかなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...多少洗練されたところはあっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかもそれが練達洗練された三昧に入っている所作である限り……その心境がその仕事に対して純一無雑である限り……そこに能楽の型と同じ真実味の横溢した「人間美」が後光を放っているではないか...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...これが向上洗練されたものが...
夢野久作 「鼻の表現」
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