...このいわゆる裕福で洗練された生活が跳びついて掴まえられたものであることが見えすいて...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...これに比べると「モロッコ」の太鼓とラッパの一貫したモティフの繰り返しはよほど洗練されたものである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...私はまた洗練された...
徳田秋声 「蒼白い月」
...最も洗練された概念としての物自体に相当すると云うことが出来るだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...小林のには洗練されたベランメイが装置されているだけに少しは苦み走って見えるのが取柄だろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...最も洗練された流血魔は...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...洗練された洋装、コバルト色の小さいスーツケースを持って、ややルージュの濃い、何んとなく颯爽としたのが、口笛でも吹きたそうな、靴の踵でリズムを取り乍(なが)ら、もう一度、「御免遊ばせ」明るくこう訪れるのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...洗練された社交的な身振りが...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...洗練された会話にひそかに魅力をも感じた...
平林初之輔 「謎の女」
...洗練された行事の繰り返し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...しかし純粋の愛の快楽は最も発達した理性と最も洗練された徳性との考慮に値するであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...――それは洗練された一ペエジ半の散文で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...趣味と駄法螺(だぼら)と洗練された技巧とにみちた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...趣味の洗練された藤壺辺のことがなつかしく源氏には思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ぼんやりとしていた筆者にその際の洗練された細かな物好みで製作されたおのおのの式の賀品などのことによく気がつかなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そこに洗練された吾が国民の個性の貴重さと偉大さが表現されなければならぬのではあるまいか...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...能はここまで洗練されたものかと...
夢野久作 「能とは何か」
...彼自身を洗練された都会人としている誇りからくるものだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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