...椿岳の洒々落々たる画名を市(う)るの鄙心(ひしん)がなかったのはこれを以ても知るべきである...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...虚心坦懐であれ、洒々落々たれ、淡々たれ、悠々たれ...
種田山頭火 「其中日記」
...お負(まけ)にそれを洒々落々(しゃしゃらくらく)たる態度で遣って除(の)ける...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...忽ち洒々落々として少しも愚痴をいわない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これによりて見るも先生の平生(へいぜい)物に頓着(とんじゃく)せず襟懐(きんかい)常に洒々落々(しゃしゃらくらく)たりしを知るに足るべし...
永井荷風 「書かでもの記」
...この時の道庵の扱いぶりの洒々落々(しゃしゃらくらく)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...その行程は洒々落々(しゃしゃらくらく)...
中里介山 「大菩薩峠」
...洒々落々(しゃしゃらくらく)として愛すべく尊(たっと)ぶべき少女であって見れば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...いとも洒々落々たる音声をあげて...
牧野信一 「露路の友」
...本来無一物の洒々落々(しゃしゃらくらく)を到る処に脱胎(だったい)...
夢野久作 「近世快人伝」
...彼は洒々落々の博多児(はかたっこ)の生粋(きっすい)...
夢野久作 「近世快人伝」
...あらゆる迷執もふり落されてかえって洒々落々(しゃしゃらくらく)たる天真な笑顔の中に生きていられるのだった...
吉川英治 「上杉謙信」
...余りにも洒々落々(しゃしゃらくらく)...
吉川英治 「大岡越前」
...洒々落々(しゃしゃらくらく)と子供相手に戯(たわむ)れている容子(ようす)は...
吉川英治 「新書太閤記」
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