...瀟洒な夏服は、十年着古したホームスパンに変る...
石川欣一 「可愛い山」
...最近作の「兇器」で、「明智小五郎は、お洒落だった...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...洒脱な交際ぶりと諧謔交(おどけまじ)りの口上手と無学者ばかりの美術界に幾らか本を読んでゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...楽屋に洒蛙洒蛙(しゃあしゃあ)と顔をさらしていた...
高見順 「如何なる星の下に」
...そこは瀟洒(しょうしゃ)な演戯(しばい)の舞台に見るような造作(ぞうさく)で...
田中貢太郎 「馬の顔」
...このモンテ――一ぱんには洒落てカアロを略して――の賭博殿堂へ...
谷譲次 「踊る地平線」
...瀟洒なる一軒の茶亭(さてい)あり...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...瀟洒(しょうしゃ)な瀬戸の風炉(ふろ)に火をいけて...
徳田秋声 「挿話」
...低級な言葉上の洒落とか...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...先日はまた大枚(たいまい)の頂戴物を致しまして」洒蛙洒蛙(しゃあしゃあ)として二階へ上り込んで見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...話より団子という洒落(しゃれ)でもありますまいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...奈良のはたごや三輪の茶屋なんかと洒落(しゃれ)のめしているか...
中里介山 「大菩薩峠」
...余の言葉を洒落(しゃれ)と解したのだろう...
夏目漱石 「草枕」
...三猿揃って庚申横町は洒落(しゃれ)たものだな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...洒落(しやれ)に浪人して居るやうな人ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ヒラミル等は淡水と日光とに洒すときは白色の羅紗の如くなる之れを調理して食用とすナガミル...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...時にきょうの飾りはひどく洒落(しゃれ)ていますな...
正岡子規 「初夢」
...そこには瀟洒とした服装の支那貴婦人を二人見受けた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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