...早稲田を出てから洋行する迄が第一期...
薄田泣菫 「茶話」
...洋行するよりは、貧しく愚かな女と苦労することのほうが、人間の事業として、困難でもあり、また、光栄なものであるとさえ思っているからだ...
太宰治 「如是我聞」
...洋行する迄に全部仕上げるのだと云って一日も休まず仕事部屋に通い...
谷崎潤一郎 「細雪」
...阿曽の兄が来月初旬に洋行するんで...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...……研究をさらに進めるため洋行する日本の青年学者を思ってみよ...
寺田寅彦 「人の言葉――自分の言葉」
...どうかして洋行するだけの金の儲(もう)けようはないものかなどと思い続けていた...
徳田秋声 「黴」
...御多分に洩れず洋行することになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...たとえば今日、洋行する人が、あわてて日本の内地の名所見物をして置いて出かけるというのと、同じような筋合いになるでありましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...近々(きんきん)洋行するはずになったんだが...
夏目漱石 「虞美人草」
...一層(いつそ)洋行する気はないかと云はれた...
夏目漱石 「それから」
...尤(もっと)も十二年前に洋行するとき親戚のものが餞別(せんべつ)として一本呉(く)れたが...
夏目漱石 「余と万年筆」
...世の人は洋行すると西洋好きになるが...
三宅花圃 「藪の鶯」
...大原君が洋行するにしても婚礼を済ませて後という事になるだろう」中川「サア其処(そこ)だテ...
村井弦斎 「食道楽」
...或は内地にをつた者が洋行すると云ふ場合に...
森林太郎 「混沌」
...洋行すると云はれた...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...かういふ人が洋行するのは此上もない事だと思つて...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...途中の主人公も洋行する...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...洋行するとわかる」「ヘエ...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
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