...多分に三田(みた)文学流の西洋種を交へて居る...
芥川龍之介 「東西問答」
...西洋種の交(まじ)つて居ないと云ふ事だ...
芥川龍之介 「東西問答」
...ところがほとんど西洋種になっていて...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...御苑の植込に所嫌はず西洋種(だね)の苜蓿が一面に生(は)へ繁つて...
薄田泣菫 「茶話」
...何でも此の猫は西洋種だと云ふことだつたが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...花壇にはいろいろ西洋種もまいて...
田山花袋 「田舎教師」
...出入りの魚屋の証言によって近所のA家にもやはり白い洋種の猫がいるという一つの新しい有力なデータを加えることは出来た...
寺田寅彦 「ある探偵事件」
...同じ日に甥(おい)のNが西洋種の蘭(らん)の鉢(はち)を持って来てくれた...
寺田寅彦 「病室の花」
...西洋種の瓢形(ふくべがた)南瓜(かぼちゃ)や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...和洋種々の煙草……...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...西洋種(せいようだね)の花に引比(ひきくら)ぶれば...
永井荷風 「一夕」
...しかし概して西洋種の草花の一般によろこび植えられるようになったのは...
永井荷風 「葛飾土産」
...向島の百花園に紫(しおん)や女郎花(おみなえし)に交って西洋種の草花の植えられたのを...
永井荷風 「葛飾土産」
...西洋種なるべし...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...西洋種の紅い豆(まめ)の花や...
林芙美子 「魚の序文」
...大阪放送局から毎月鳴り物入りの自作や西洋種の噺を放送しだしたのがその翌年あたりから...
正岡容 「わが寄席青春録」
...けれども日本では桜の実をつくつて売るといふものがないのでこの頃では西洋種の桜の実がそろそろ這入(はい)つて来た...
正岡子規 「墨汁一滴」
...日本でも見馴れた洋種の馬とここの馬の共通した栗毛の光った美しさは...
横光利一 「旅愁」
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