...洋々として大地を洗い...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...洋々たる前途を望みながら惜しくも彼は逝ってしまいました...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...洋々たる春のやうな前途を自分で祝福してゐた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...洋々と東北方に流れて...
太宰治 「竹青」
...雲を浮べ日を溶して洋々としてゐるのをBは眼にした...
田山録弥 「アンナ、パブロオナ」
...(四)洋々たる奏楽の音起ると共に...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...洋々として泳いで行く金魚の影を見送って...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...秀(ひい)でては不二(ふじ)の岳(たけ)となり巍々(ぎぎ)千秋に聳(そび)え注(そそ)いでは大瀛(たいえい)の水となり洋々八州をめぐる……案(つくえ)によって微吟し...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな洋々たる気分ばかりではあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...一時に洋々として堤を切った為...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ネフリユウドフだが何も知らない貧しい少女だつた私は洋々たる望を抱いて野菜箱の玉葱のやうにくりくり大きくそだつて行つた...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...洋々たり万里の輝(ひか)りだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...河水は洋々と間断なく海の中におしこみ...
本庄陸男 「石狩川」
...油ぎった水が洋々と沖へ続いて居た...
牧逸馬 「上海された男」
...洋々環八州...
三好十郎 「斬られの仙太」
...絃誦洋々(げんしようやう/\)の地が次第に喧噪(けんさう)と雑(ざつたふ)とを常とする工場(こうぢやう)になつてゐたのである...
森鴎外 「大塩平八郎」
...櫓の音ももウ消え消え,もウ影も形も……櫓の音も聞えない,目に入るものは利根川(とねがわ)の水がただ洋々と流れるばかり……* * *娘は江戸へ帰ッてから...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...見ようによっては行く先は洋々としている...
柳宗悦 「雲石紀行」
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