...十六歳の私の胸は洋々と開けるはずの...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...日本の前途は洋々たるものだと思いますが……」「君のいう通りで戦場からの快報で国民は有頂天だ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...洋々塾(ようようじゅく)の村岡博(むらおかひろし)氏が...
岡倉由三郎 「茶の本」
...洋々と東北方に流れて...
太宰治 「竹青」
...念仏の声洋々たるは何の弔いか...
寺田寅彦 「半日ある記」
...彼等は洋々(ようよう)たる未来を代表して居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...(四)洋々たる奏楽の音起ると共に...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...洋々として泳いで行く金魚の影を見送って...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...洋々たる前途を有するまだ若々しい力にとっては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...春光洋々...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...前途洋々たる第二世を抱いて門に立ち出で...
永井隆 「この子を残して」
...宗助(そうすけ)はたゞ洋々(やう/\)の二字(じ)が彼(かれ)の前途(ぜんと)に棚引(たなび)いてゐる氣(き)がした丈(だけ)であつた...
夏目漱石 「門」
...夜半の洋々たるS河のながめは思ったよりよかった...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...ネフリユウドフだが何も知らない貧しい少女だつた私は洋々たる望を抱いて野菜箱の玉葱のやうにくりくり大きくそだつて行つた...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...洋々環八州...
三好十郎 「斬られの仙太」
...洋々環八洲...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...櫓の音ももウ消え消え,もウ影も形も……櫓の音も聞えない,目に入るものは利根川(とねがわ)の水がただ洋々と流れるばかり……* * *娘は江戸へ帰ッてから...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...この洋々たる文芸の流れには...
柳田國男 「夢と文芸」
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