...ささやかなる小川もやがては洋々たる大河の源であると思えば...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...繁絃急管のしらべ洋々として響き亙れば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...洋々たる「空の怒濤」...
谷譲次 「踊る地平線」
...念仏の声洋々たるは何の弔いか...
寺田寅彦 「半日ある記」
...私の前途は洋々であると一般に思われていたと言っても...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...耳の届く限り洋々たる歓声(かんせい)が湧(わ)いて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼等は洋々(ようよう)たる未来を代表して居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...前途には洋々たる希望がある……...
豊島与志雄 「風景」
...秀(ひい)でては不二(ふじ)の岳(たけ)となり巍々(ぎぎ)千秋に聳(そび)え注(そそ)いでは大瀛(たいえい)の水となり洋々八州をめぐる……案(つくえ)によって微吟し...
中里介山 「大菩薩峠」
...洋々たる前途を思ふ時彼は何時も身體に力がはひつてぶる/\つと震へる樣に感ずるのである...
長塚節 「商機」
...宗助(そうすけ)はたゞ洋々(やう/\)の二字(じ)が彼(かれ)の前途(ぜんと)に棚引(たなび)いてゐる氣(き)がした丈(だけ)であつた...
夏目漱石 「門」
...洋々たり万里の輝(ひか)りだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...洋々たるドニェープルの河面に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...前途洋々のようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...あとから一つは一つよりよい作品を発表する前途洋々たる若い党員作家を輩出させている...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...流れて洋々たる眺めとなるまでは...
吉江喬松 「山岳美觀」
...洋々(ようよう)としたひろい光明(こうみょう)が待っているかと感ぜられる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そこに洋々たる楽しさが前途に眺められた...
吉川英治 「新書太閤記」
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