...ささやかなる小川もやがては洋々たる大河の源であると思えば...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...前をのぞむと、洋々たる海だ、大規模の築港も、半ば完成してゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ゼンマイの綿帽子がもうとれてキセキレイが井戸に来る山の小屋でことしの夏がこれから始まる洋々とした季節の朝のここに居たら...
高村光太郎 「智恵子抄」
...私の前途は洋々であると一般に思われていたと言っても...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...(四)洋々たる奏楽の音起ると共に...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...洋々として流れていった...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...前途洋々たる第二世を抱いて門に立ち出で...
永井隆 「この子を残して」
...洋々とした気持になった...
火野葦平 「糞尿譚」
...紺碧の色をたたへ、洋々と氾濫して、夜半も真昼も変りなく流れてやまず、目路のつづく限り、どこまでも河である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...数時間前、レッジポイントの所有者として誇らしく幸せで、前途洋々だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...きわめて洋々たる前途をもっている...
宮本百合子 「大町米子さんのこと」
...洋々環八州...
三好十郎 「斬られの仙太」
...洋々環八洲...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...見ようによっては行く先は洋々としている...
柳宗悦 「雲石紀行」
...この洋々たる文芸の流れには...
柳田國男 「夢と文芸」
...流れて洋々たる眺めとなるまでは...
吉江喬松 「山岳美觀」
...そこに洋々たる楽しさが前途に眺められた...
吉川英治 「新書太閤記」
...風采いかにも洋々と寛(ひろ)く...
吉川英治 「新書太閤記」
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