...右手のみにて泳ぐ...
大町桂月 「多摩川冒險記」
...岩田氏はそのなかを泳ぐやうにして東京市役所に同じ土木課長の樺島正義氏を訪ねた...
薄田泣菫 「茶話」
...」亀は、せつせと泳ぐ...
太宰治 「お伽草紙」
...――佐波川で泳ぐ...
種田山頭火 「其中日記」
...泳ぐ事もできず裸体(はだか)で川端(かわばた)を横行する事も出来ぬ時節になっても...
永井荷風 「夏の町」
...二度も三度も傳三さんの船の方へ泳いで行くと――着物を着たまゝ泳ぐんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本船の船腹を蛇(へび)の泳ぐように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...むなしく空を泳ぐだけでなんの手ごたえもない...
久生十蘭 「一の倉沢」
...あとは、泳ぐ者、魚を釣る者、干潟で、マテやアサリ貝を取る者、酒をのむ者、寝ころぶ者、など勝手放題、ゆるやかな波がよせてはかえす島の海岸で、時間をすごした...
火野葦平 「花と龍」
...深淵に泳ぐ岩魚(いわな)の姿...
細井吉造 「二つの松川」
...鮠(はえ)や石斑魚(うぐひ)の泳ぐさまが見えるほど...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...無限の額の上に大洋を載せて泳ぐ「泳ぎ手」の迷える手があるように思った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...泳ぐような手付きをしながら柩(ひつぎ)の傍(そば)へ進み寄った...
松本泰 「宝石の序曲」
...泳ぐことであった――壇の上の婦人たちに見張られ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...花の中を泳ぐようにして楽屋に入りますと...
三浦環 「お蝶夫人」
...女の子などは頸(くび)に巻いて泳ぐという...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...なお少しは水を泳ぐこともできました...
柳田国男 「山の人生」
...大川で泳ぐことも教えた...
山本周五郎 「桑の木物語」
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