...泰然自若としているなぞは...
芥川龍之介 「上海游記」
...栄養不良の和製トーキーのみがひとり泰然自若としてろくであり得るわけはどう考えてもない...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...泰然自若として答へた...
辰野隆 「書狼書豚」
...さぞ泰然自若とした鈍い軽蔑の目でわたしを眺めることだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...泰然自若としてるのではなく...
豊島与志雄 「好人物」
...或る者は泰然自若として...
豊島与志雄 「塩花」
...泰然自若として答え返した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...市木さんは泰然自若としてる風に見えた...
豊島与志雄 「絶縁体」
...警官は泰然自若としてその場所に立っていたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ゆるやかに垂れさがつた形には泰然自若とした態度が見える...
永井荷風 「枯葉の記」
...道庵は泰然自若として...
中里介山 「大菩薩峠」
...二階では田山白雲が泰然自若として...
中里介山 「大菩薩峠」
...また、お角さんとしても、何も相撲取が来たからって、驚くがものはないじゃないか、憚(はばか)りながら、こちら様が先客なんだから、席を譲ってやる引け目なんぞは、ちっともありはしないのだから、泰然自若として、輪を吹いていましたが、何をいうにも小山のような奴等が、あたり近所いっぱいに立て込んでしまったものですから、お角一人はその中に陥没してしまって、形に於て、その存在を認められなくなったのは癪(しゃく)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...泰然自若として振りかかる運命を迎えたのである...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...泰然自若として身動き一つするでもなく...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...彼の頭は短かい猪頸の上に泰然自若として鎮座してゐたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その直前までは泰然自若として押してゆけるんだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...哲学者と同様に泰然自若として死なせる立派な論拠なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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