...栄養不良の和製トーキーのみがひとり泰然自若としてろくであり得るわけはどう考えてもない...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...さぞ泰然自若とした鈍い軽蔑の目でわたしを眺めることだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...或る者は泰然自若として...
豊島与志雄 「塩花」
...ただ楽長のみは泰然自若として...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...泰然自若として答え返した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...市木さんは泰然自若としてる風に見えた...
豊島与志雄 「絶縁体」
...ゆるやかに垂れさがつた形には泰然自若とした態度が見える...
永井荷風 「枯葉の記」
...泰然自若として此れを筆にする人は恐らく他にあるまいと思ふ位である...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...泰然自若として運命を待った...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...道庵は泰然自若として...
中里介山 「大菩薩峠」
...白雲が泰然自若として坐り込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...二階では田山白雲が泰然自若として...
中里介山 「大菩薩峠」
...泰然自若として振りかかる運命を迎えたのである...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...その直前までは泰然自若として押してゆけるんだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一生の内のただの一瞬間でも泰然自若としていそうな霊魂は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...哲学者と同様に泰然自若として死なせる立派な論拠なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私まで泰然自若というわけにはまいりません...
山本周五郎 「思い違い物語」
...そしてなかなか泰然自若と刑の莚(むしろ)へ坐ったが...
吉川英治 「三国志」
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